災難とは、人の形をして声を掛けてくる
さて、前編はKちゃんの天然によって引き起こされた騒動を書きましたが、今回は、うちのお店に在籍していた別の女性が、それ以前に働いていたお店で巻き込まれた騒動をご紹介します。


当時、大手ホテヘルチェーンに在籍していた25歳のYさんが声を掛けられたのは、事務所そばのホテル街。


自身が在籍する風俗店グループのトップにいきなり街角で声を掛けられたYちゃんは、当然のことながら驚きました。
高級時計と高そうなスーツを着こなすダンディなそのオジサマは”代表取締役 山田〇〇”と記された名刺を彼女に渡しながら、爽やかな笑顔をみせます。





素直すぎるYちゃん。
そんな時、普通ならそのまま事務所に行くか、もしくは喫茶店やファミレスが王道かとも思うのですが、山田社長は意外な場所へ彼女を導いてゆきます。




そうやって、いつも仕事で利用するホテルに、社長と肩を並べて入るYちゃん。室内に入ると、山田氏の舌は更によく回ります。



”やった! 正直今の店舗にあんまり馴染んでなかったから、まさにグッドタイミングだわ!! それに1万円なんて超ラッキー♪”
Yちゃんにとって、それは降って湧いたかのようなスカウトでした。


~30分後~



チェックアウト後、山田社長は握手を求めてきました。


その後、山田社長からの連絡はなかなか来ませんでした。
しびれを切らしたYちゃんは、1週間後、店長に尋ねてみたそうです。






実は多いなりすまし詐欺
こういうケース、実は珍しいわけじゃなくて、最近も似たような話を現役の女性から聞かせていただきました。
現れた男は同じく社長を名乗ったそうですが「弁護士やお医者様などの、ハイクラス専門店を立ち上げる」というスカウトだったそうな。リアルといえばリアル(汗)。
しかも長時間、さんざん色んな要望に応えさせられたとのことですから、いかにその女性がてんね……いや、優しいかという証明ですわね(笑)。
良い人だからこそ、騙されてしまった前回のKちゃんと今回のYちゃん。
そんな素敵なおふたりに、大阪人として1度だけツッコミを入れさせてください。
なんですぐに店に電話して確認しないのよっ!
これ以外にも、カメラマンや取材、悪質なものでは警察などを装って近付いてくるヤカラも、まれにいるようなので、風俗街近辺で誰かが声を掛けてきた場合、個人的には「完全スルー」が理想だと思います。
風俗で働く女性の皆さま、くれぐれもお気をつけくださいね。