シリーズでお送りしている「ホンクレ×予防会」の対談企画。性感染症の検査について、まりてんさんと、るるたんさんに、風俗業界の今を語っていただきます。
本記事はシリーズとなっており、「キャスト編」「お店編」「お客様編」の3本構成。
第3回目のテーマは「お客様編」です。
まりてんさん、るるたんさんは、予約困難の超売れっ子。
彼女たちと遊びたいお客様は、予約時に「1か月以内の性感染症の陰性証明」の提出が必須です。
お客様まで検査!?と思うかもしれませんが、風俗で遊んでいるお客様は、気づかずに性感染症に罹患している可能性もあります。
性感染症の検査をお願いすることは、女の子からは言いにくいし、お客様にとってもハードルは高いかもしれせん。しかし、女の子と同じように、検査が習慣化していけば、感染拡大を防げるうえ、より楽しく遊べるようになりますよね!
自分は大丈夫…検査をしたら陽性が判明
シリーズの最終となる「お客様編」。そもそも性感染症について、お客様はどの程度認識しているのでしょう?
最近はニュースで
梅毒の流行を伝えていることもあり「ネットニュースで見たよ」と言われることも増えました。
知識という意味でいくと、まだまだでしょうね。私は生理前や疲労など、免疫力が弱っていると、カンジタになることがあるんですね。カンジタは元々人が持っている菌なので、相手から感染して発症しまうこともあれば、体調によって症状が出てきてしまうものでもあるんですよ。でもお客様はそれを知らないから、かなり驚かれるし、感染経路なども心配されてしまうんです。
そうですね。確かに知識の差はありますが、ワードそのものとしては、お客様にもインプットされてきているのかなと思います。ここ数年でSNSが活発化して、女の子も検査について発信するようになりましたよね。それに伴い、
性病の種類なんかは、広く浅く、認識されてきたと思います。
だからといって「積極的に検査をする」というところまではまだ難しいですが、少なくとも「何となく気を付けたほうがいいのかな」と思ってくれる方は増えたかな。それによって、こちらとしても性病の話はしやすくなりましたね。
性病の知識や、検査が男性にもっと広がるといいですよね。
性病関連の発信はYouTubeでもSNSでも行っていますが、コメントを見ていると「自分は大丈夫」と言う人がすごく多いんです。自覚がない=性病ではない、という感じ。ソープに行ってないから検査はしない、とか。
やはり、間違った認識が浸透しているのですね。おふたりは、お客様の検査は必須。しかも本人確認と併せて検査表の確認をするという徹底ぶり。ほとんどのお客様が初めて検査をする感じだと思いますが、検査に関しては、どんなことをおっしゃっていますか?
「あっという間に終わったし、あんなに簡単ならもっと早く受ければよかった」っていうのが多いですね。
感染したことはない、感染していない、と自信を持っていた方でも、感染が判明した人もいるんです。私のお客様だと、クラミジアと淋病は20名にひとりくらい出ています。本指さんしかいないのに、この割合って結構多くないですか。奥さんや彼女さんがいたりするので、感染させたら大変。本当、受けていただいて良かったです。
検査表を持ってきてくれたら、女の子は絶対喜ぶと思う!
おふたりに入るお客様は、やはり予防会での検査が多いですか?
そうですね。予防会さんがお客様から高評価な理由といえば、男性の検査も当たり前に行っていること。クリニックによっては女性しか受け付けていないところもあるんですよ。「風俗嬢と遊ぶために検査を受けたい」と別のクリニックを訪れたお客様は、この3年間、そういった行為がないことを伝えたら「受けなくていい」と突き返されてしまったとか。
これも別のクリニックですが、私のお客様は梅毒の検査をしようと行ったら「なぜ梅毒の検査を受けるのですか?」と。「アナルセックスをしたのか」「感染した女性と行為をしたのか」の2択だったそうなんですよ。クリニック自体が「性病予防のための検査」であることを知らないというか。
名前からしても「予防会」というだけあって、予防のためのクリニックであることは頼もしいですよね。どんな理由であっても偏見の目で見られることもないし、男性はすごく行きやすいと思います。
詳細なデータは公開できないのですが、性感染症の検査を受ける方のうち、1/4は男性なんですよ。AV男優さんも来院されていますが、明らかに一般のお客様の利用率は増えています。これは意識の高い皆さまの発信のおかげでもあります。一度検査をした方がリピートするケースが多いんですよ。受けてみて、クリニックへのハードルが下がるのだと思います。
女の子からしたら、来ていただくお客様にお願いしにくいとは思いますが、本音はやはり受けてくれたほうが嬉しいですよね。
うんうん。どんな差し入れよりも一番嬉しいかも。ブランドもののリップよりも検査表!(笑)
検査表を持ってきてくれて、引く女の子はいないと思う!
安心することでサービスもよりエロく!
やはり感染リスクを減らしたいと考えるお客様は、検査をしている女の子に入りたいだろうし、当然、検査を徹底している女の子は、そういったお客様にこそ来てほしい。売れる女の子にはいいお客様がつき、いい接客もできる。いいことだらけですよね。
最近はSNSでも検査必須・推奨する人気嬢が増えてきました。そういう子って憧れですよね。本当であれば、性病検査必須の風俗嬢にみんななりたいんですよ。それで満枠になるんだったら、最高じゃないですか。
検査推奨を公言する女の子に入っているお客様は、検査をすることが当たり前だと思っているので、他の子に入ってもある程度検査はするはずです。そういう方が増えれば、業界全体で性病検査がスタンダードになってくるんだろうなと思いますね。
ちなみに、検査を必須にすることで、検査以外で良い相乗効果はありましたか?
すごく変わったと思うのは、「予防」に関しても意識し始めるようになったことですかね。どこまで本当に予防できるのかはわかりませんが、殺菌力の高い紫のリステリン使おうね、とか、終わったらちゃんと洗おうね、とか。少なくとも衛生面でのメリットは出ています。
粘膜の接触をなくすコンドームが最も有効ですが、現在、予防会の医師が早稲田大学と共同で
予防薬の研究・開発中です。淋菌やクラミジアなどに効果があり、膣剤や膣内洗浄液として投与する形での製品化を進めているんですよ。今すぐというわけではないですが、着実に予防薬の誕生は近づいていると思います。
参考:新宿サテライトクリニック院長による取り組み
それはすごい!明るい話題でいいですね。
最後になりますが「お客様編」を通して、最も伝えたいことは何でしょうか。
以前の話とも重複してしまいますが、検査をする子ほど稼げる、検査をする男性ほどいい女の子に入れる、という図式になれば素晴らしいな、と思いますね。
私はエロいことが大好きなので、検査を受けてもらって、病気を心配せずエロいことがしたいですね。風俗業界だけでなく、一般の方も性病という不安があったら楽しくないですし。
確かにそれはそう。うちらもサービスしやすくなったよね。イラマとか、喉に直接つくのは自然に避けていたのもあるし。今まではよだれをたくさん出して、お風呂場でそっと吐き出すとかしてましたもん(笑)
お客様が検査をすることにより、エロいことだけに意識が向くようになるのは、本当にありがたい。
確かに女の子も不安のなかで働いているんですよね。男性が検査をしてくれれば安心ですし、女の子からはエロいサービスに集中してもらえたほうが嬉しいに決まってる!お客様もこれを読んで、検査への意識が変わるきっかけになりそうです。
店舗関係者の方へ
予防会は東京、神奈川、福岡、大阪と、全国に9つのクリニックを運営して性感染症の「外来検査」を行っています。
担当医師が直接店舗に訪問し検査を行う「出張検診」や、どこにいても手軽に自分で検査できる「郵送検査」など、働く女性が検査しやすい方法が用意されています。
外来検査、出張検診、郵送検査、いずれも団体割引で受けていただけるとのこと。すべての検査結果は、WEB上で手軽に簡単に確認することができるので、とっても便利。団体割引や、詳しいサービス内容を聞いてみたい店舗関係者の方は、ぜひお気軽に問合せをしてみてくださいね!
性感染症の検査は、女の子はもちろん、お店の理解・知識の習得も必要。楽しく安全に遊ぶためには、お客様だって大切なものなのです♪