現役人気キャストのストーカー被害報告
先日、大阪の某ホテルヘルス店の人気キャスト、B子さん(26歳)との話を終え、帰ろうとした時、彼女に呼び止められた。実は、半年もの間、お客さんからストーカー行為が続いているという。
ただ、音沙汰がなくなったのは数日間だけだったそうで、程なくして着信拒否、受信拒否、LINEブロックを施してあった彼女の携帯電話に見知らぬ番号からショートメールが届いたんだそうな。
僕だけがB子を本気で愛してるんだよ
うん、重症。かなり病状は進行してる。
大事には至っていないようだが、ストーカーは案外身近に潜んでいるのだ。心配した僕は、無料相談ができる弁護士事務所をネットで探すよう彼女に伝えた。それと、これまでのストーカー行為の証拠がきちんとあれば、警察だって警告をしてくれるだろうから、そのままにしないようにと付け加えて。
風俗店に勘違いする客は来てもストーカーは少ない!?
風俗業は接客業であり、そこで働く女性は毎日、不特定多数のお客さんに笑顔で接します。その業務用の笑顔や人当たりや愛想の良さを、自身への「好意」だと勝手に解釈するような世間を知らない男たちが時々いるのです。その際たるものがストーカーであり、被害者側にとっては付きまとわれる恐怖の存在ですね。
一方、ストーカー本人は、ただ「恋」をしているだけであり、彼らにとって風俗で受ける接客内容は愛情表現以外の何物でもないはずなのです。しかし、個人的な経験から言えば、自分の店で働く女性が「つきまとわれた」ケースは、そんなにはありませんでしたね。
自分に向けられた笑顔や愛想を「好意」だと勘違いするような男が、どうして裸であんなことやこんなことをしてくれた女の子に対して、その気にならないの?
そうなんです。僕もソレ、不思議に感じたことがありまして……。でも、よくよく考えてみれば理由はそんなに難しいことではありません。おそらく「極端」と「認知」が、いいほうに働いているのではないでしょうか?
風俗は非現実的だからこそ線引きができる
風俗店の接客行為は、それ以外でまず「あり得ない」シチュエーションなわけです。ついさっき会ったばかりの男女がお互い裸になり、男性がサービスを受けるなんてことは日常ではまず考えられません(笑)。あまりに非現実的だからこそ、お客さんも女性も「線引き」ができるんですね。
- 仕事として肌をさらして奉仕している
- 仕事だから裸で奉仕してくれている
何も割り切るのは女の子側だけではありません。お客さんはメロメロになりながらも、そこに女性からの「情」が介在していないことを理解しています。テレビのドッキリ企画と同じで、「極端すぎる行為は現実ではない」ということを彼らは認知するわけですね。
また、「風俗」という響きには、そこに足を運ぶお客さんが、勘違いをする余地を打ち消すような耳障りとイメージがあります。
風俗のお客さんをストーカーに誘発しない対策
前述のB子さんは、お客さんに自分のプライベートの連絡先をついつい教えてしまい、ストーカーを誘発してしました。しかし、これは本来、本番行為と並んで、風俗で働く女性が「絶対にしてはいけない行為」です。
職務で自分の相手をしているはずの女性が、自分にだけプライベートの連絡先を教えてくれたというのは、相手を勘違いさせる最良の「希望」(エサ)となってしまいます。
だから、お店では女性の心身に危険が及ばないようにルールを設けているのです。今回の件でB子さんは懲りたようですが、これを読んでいるキャストの皆様も絶対にお店のルールを守りましょう。
次に、新人の皆様。僕が風俗店の元オーナーとして、ストーカーを未然に防ぐのに有効な対策をいくつか伝授しますので覚えておいてくださいね。
- 源氏名を名乗る時、あなたはプロの演者です。プライベートは切り離しましょう。
- 真剣に口説いてくる「野暮」で「無粋」な人には、仕事だと宣言しちゃいましょう。
- お客さんをコントロールする言動のさじ加減は、必ず先輩に尋ねましょう。
- 好みを聞かれたら素直に「イケメン」だと言いましょう(これで心がくじけます)。
新規のお客さんをリピーターにするために、疑似恋愛的な要素が確かに不可欠ではありますが、相手が真剣になっては危険です。その辺りの加減は、どのお店でも必ずひとりは「達人的な先輩」がいますので聞いてみてください。風俗業界の「技術」とは、決して寝技だけではないのです。