私が風俗業界で働くようになったのは30歳の時。
学生時代から接客のアルバイトの経験があり、人見知りせずに誰とでも楽しく話せる自信があったので「風俗のお仕事も大丈夫」と、最初は簡単に考えていました。
帰りぎわに「また来るね」と言ってくださるお客様の笑顔を見て、安心していた私を待っていたのは、翌月「本指名ゼロ」という悪夢のような現実でした。
接客の本を読みあさり、どんなに真面目に心をこめて接客しても上がらなかった本指名数が、あることを実践するとグンとUP♪
このシリーズでは、接客する7割以上が本指名のお客様……というまでに成長した私が、接客するときに実践していることをご紹介します。
毎回、3つずつ秘訣をお伝えしていきますので楽しみにしていてくださいね。
お客様は何をしに来ているの?
本指名のお客様がゼロだった頃、私は「いかにお客様をおもてなしするか?」ということばかり考えていました。
言葉づかいは丁寧に、礼儀正しく、お客様に負担をかけないように、何もかもやってあげることがいいことだと考え、実践していました。
しかし、お客様が風俗に遊びに来るときに、そのようなしっかりとしたおもてなしを望んでいるのでしょうか?
お客様を見ていると、女の子と楽しくおしゃべりしたかったり、気持ちいいことをしてもらいたかったり、気分転換したかったり、癒されたかったりという目的で、風俗店に遊びに来られる方がほとんどです。
気軽に遊びに来ているお客様に、あまりに礼儀正しく接客をしすぎてしまうとどうなるのでしょうか?
かえって居心地が悪いと感じさせてしまったり、親しみにくいと思われてしまう危険性があるのかもしれない……と、あるとき気づきました。
そのときから、私はリラックスし、さりげないおもてなしを心がけています。
丁寧すぎる接客をやめたら、お客様と仲良くなれて、お仕事も楽しくなりましたよ!
イメージを共有することが大事!
私が在籍しているお店では、プレイ前にカウンセリングの時間があります。カウンセリングとは、お客様がその日にやってほしいプレイやNGプレイなどをお聞きすることです。
例えば、私のようにM性感のお店であれば、優しくリードされたいのか? それともきつく罵倒されたいのか? 前立腺マッサージの経験はあるのか? フェチはあるのか? というような事を最初にお聞きします。
同じホームページを見て遊びに来られても、お客様が持つイメージは十人十色。
どんなプレイを望んでいるのかをくわしくお聞きし、お客様が描いているイメージをどれだけ共有できるかが、満足度を上げるための重要なポイントです。
会話の中で、お客様がやりたいことを聞き出し、イメージに近いプレイができるように工夫しましょう。
「やってほしいことがあったのに、聞いてもらえなかったから、言いだしづらかった」というお客様の体験談を聞いたことがあります。
最初に「今日、どんなことしよっか?」と聞くだけで、お客様はリクエストしやすくなります。あなたもプレイを進めやすくなるので、プレイ前のカウンセリングはおすすめですよ。
気持ち良ければいい……だけじゃない!?
「また来るねって言ってくれたのに……」。
お客様がすごく気持ち良さそうで、満足していたように見えたのにリピートしていただけなかった、という経験をしたことがあるのは、私だけではないと思います。
実は『お客様が気持ちいいと感じること』と『リピートすること』はイコールではありません。気持ち良くてもリピートしないこともありますし、気持ち良くなかったのにリピートすることもあります。
本指名につながる要因が『気持ちよさ』だけではないとするならば、また来ていただくために何をすればいいのでしょうか?
お客様がまた会いたいなと思うときのポイントは、『期待感』です。
・今日よりもっと楽しい時間が過ごせそう。
・次は○○をしてもらいたいな。
お客様がこのように思ってくれたら、本指名としてまた来てくれる確率が上がるはずです。
まとめ
お客様がどんな気分なのか? 何をしてほしいのか? を、お客様の表情や言葉から探り、お客様の気持ちを考え接客しましょう。
・癒されたいお客様には、優しい彼女やお母さんのように……
・テクニックを求めているお客様には、思いっきりいやらしく……
お客様が描いているイメージを、会話の中から聞きだし、近付けていけるように意識しましょう。お客様を知り、リクエストに応え、次への期待を高められたなら、きっと次回は本指名でまたお会いできるでしょう☆ひとつずつ実践してみてくださいね。