皆さん、こんにちは! みすずです。
前回は、私の「現役から卒業までのきっかけ」を書きましたが、今回は、「卒業に向けて行ったこと」を書きたいと思います。
事前の相談なく辞めても意思を尊重してくれた店長
私が、「もうこの仕事辞めよう」と思ったのは、とても突発的でした。
これは、私の性格だと思います(笑)。
いつものように朝出勤して指名のお客さんについた時、「私、ここで何やってんだろう」「ずっとこの先、これが続くの?」と、ふと思いました。
その瞬間、「いや、このままではダメだ! 私変わらなきゃ!」という思いが、自分の中からぶわっと出てきました。
その時に、今ここで「もう辞めよう」と決心しました。
正直もう男の人に触れられたくなかった。この時が、私の限界だったのだと思います。
次の指名のお客さんが到着する前に、思い切って店長にコールしました。
すごく緊張したのを覚えてます(笑)。
普通の人なら、卒業日を決めて辞めるとか、事前に相談すると思うのですが、私はかなり無謀でしたし、店長がいいよって言ってくださる保証はなかったのでドキドキでした。
私が店長に今の気持ちを伝えると、店長は、「えっ、えっ、どういうことですか? お部屋に一度お伺いしてもいいですか?」
と、慌てた様子で飛んできました。当たり前ですよね(笑)。
「僕たちが、みすずさんに何か嫌な思いをさせてしまったのでしょうか??」と店長は、かなり困惑していました。
私は決心したら貫き通すので、店長は私の気持ちが変わらないということを悟ると、「わかりました!! お気持ちは変わらないようなので……。お店としては厳しいですが、承知いたしました」と言ってくださいました。
私は、この2年間お世話になったお店のことも、スタッフさんや店長さんも本当に大好きでした。
だから、卒業するのはとても寂しい気持ちがありましたが、私の意志を尊重してくださった店長には今も感謝の気持ちでいっぱいです。
風俗の卒業を後押ししてくれた人、寂しがってくれた人
私が本格的に辞めることを決意したのは、とても突発的でしたが、その前から常々「あーいい加減、風俗辞めなきゃ……」と思う気持ちはありました。
そういった悩みを仲がいいお客さんに話したり、同業の子に話したりしていました。
お客さんは、私が辞めることに対してとても賛成してくれました。また、辞めるのは寂しいけど、次のステージでぜひ頑張ってほしいと後押ししてくださいました。
同業の子は、「辞めないでよー」という意見が多かったです。やっぱり同じような境遇の子が自分以外にもいるって心強いんだと思います。
「このまま風俗やってたらやばい気がするけど、○○ちゃんもやってるし大丈夫だよね」と、「私ひとりじゃない!」と思うことで、自分を正当化しようとしてしまうのだと思います。
同業の子は、表向きには賛成してくれても、「本心では辞めてほしくないんだろうなあ」と思いました。
私も何だか、気持ちの面では辞めたいけど、寂しい気がして辞められないという思いもありました。
当時、遊ぶなら同業の子といると金銭感覚が一番合いますし、一緒にいて楽でした。
お金の面でも気にしなくていいので、よく一緒に海外旅行に行きました。
仕事を辞めるということは、これから頻繁にそういった遊びができませんし、きっと会う機会も減るだろうとお互いわかるからです。
こういったことをあれこれ考えてた時は、辞められませんでした。
風俗を卒業することへの不安
「不安はない!」といったらウソになりますよね(笑)。
正直不安だらけでした。
「金銭感覚はどうやって戻せばいいのか」
「生活費のやりくりはどうしよう」などなど。
あげだしたらキリがないくらい不安だらけでした。
でも、考えてもしょうがないので、とにかく仕事を見つけようと思いました。
「どんな仕事でもいい、自分にできることなら何だってやってやろう!!」と思いました。
突発的に辞めてしまったので、何が何でもやっていくしかありません。
最悪、また「出戻り」ということも考えましたが、「そんなかっこ悪いことできない!!」と自分を奮い立たせました。
月収100万で貯金100万。私、貯金ができないんです(笑)
まず必要なものは、生活費ですよね。私はその時、家賃9万のマンションに引っ越したばかりでした。
貯金は100万。これから始めるお昼の仕事の給料は平均で16万くらい。
絶対にやっていけませんよね!!!(笑)。
というか、月100万も稼いでて貯金100万って……(笑)。
私の金遣いの粗さをわかっていただけると思います(笑)。本当に貯金ができないんです(笑)。
それで、いろいろ考えました。どう考えても都会での最低家賃は5万くらいですよね。
「あー、引っ越すしかないな」と思いました。
この時、私はかなり高飛車女になっていたので、生活ランクを落とすなんて本当に最悪と思っていました(笑)。
基本的に高い服、靴しか着ませんでしたし、高い料理しか食べなかったです。
高価なものにこそ価値がある。だから、そういったものを手にできる女に価値があると思っていました。
大馬鹿女ですね。今、昔の自分に会ったら殴り飛ばしたいと思います!!(笑)。
私はいろいろ考えた挙句、こんな自分自身を根本から変える必要があると思いました。
「それをしないと、また風俗で働くか、嫌々お昼の仕事で働くかで全然幸せじゃない!!」と、不安が付きまとうと思ったのです。
風俗を卒業してから、自分にとっての幸せを考えた
そこで、自分改革を行うべく環境をガラッと変えてしまおうと思いました。
都会に住んでると誘惑が多いため、思い切って田舎に引っ越そうと思いました。
そうすれば、服も見た目もそれほど気を使わなくていいし、本来の自分を取り戻せるのではないかと思ったのです。
その時ちょうどいいタイミングで女友達から連絡があり意気投合し、その友人が住む所に遊びに行きました。
そこはとても田舎で、電車は一時間に一本しかなく、あるのは、山、海、田んぼ!!! 自然ばかり(笑)。
ずっと都会にいたので、普通だと思っていた空気がこんなにおいしくて、自然がこんなにも美しいものだったのかと、とても感動したのを覚えています。
あまりに感動したので、ここでもう一度頑張ろうと決意し、引っ越しを決めました。
私は風俗を辞めた後に、こうして新たな計画を立てていきました。
でも、普通は辞める前に計画を立てますよね(笑)。
辞める前に計画を立てようと思っても、私は意志が弱く流されやすかったため、正直、全然計画が立てれませんでした……。
辞める前に計画を念入りに立てなくても、その時のインスピレーションと思いつきで行動しても、案外いいのではないかなと思います。
肩の力を抜いてリラックスして、自分が今後どうしていきたいのかを考えて行動したほうが、幸せなのではないかと思いました。
次回は、風俗を卒業した後の生活について書いていこうと思います。