2019年1月30日 更新

現役から卒業までのきっかけ ☆みすずの風俗卒業日記#1☆

現役から卒業までのきっかけ ☆みすずの風俗卒業日記☆

皆さんはじめまして! みすずと申します。
私は、18歳のころから風俗を始めて、25歳で卒業しました☆

始めは、風俗を長く続ける気なんてさらさらなかったのです!!
むしろ、「少しの間だけやってすぐ辞めよー」といった軽い気持ちで面接に行ったのが始まりでした。

当初は、お昼の仕事と掛け持ちをしていました。
お昼の仕事が終ったあと、小遣い稼ぎの感覚で5時間ほど勤務していました。
そんな中途半端な気持ちでやっていたので指名なんか気にしたこともなかったです。

指名を気にし始めたのは、稼げなくなってきてからです。
出勤しても接客人数がひとりの日もありました。
「このままではいけない!」
「なんのために風俗をしているんだ?」と思い、
この仕事について考え始めたのが23歳の時でした。

しっかり風俗という仕事をやってみたい!

それからは、「しっかり風俗という仕事をやってみたい!」と思い、23歳から25歳の2年間は風俗の収入だけで生活していました。
やるからには、絶対に指名率1位になろうと思いました。

この気合いを入れた2年間は稼ぎが良く、メンズエステで働いていましたが1日5万を切ることがほとんどありませんでした。
週4日の出勤で月80万以上稼いでいました。

しかし、毎日出勤するたびに5万も手にしていると、慣れとは怖いもので、自分でも気付かぬうちに金銭感覚が狂っていました。
なにか欲しいものがあると、「また出勤すればいっか☆」といった感じで金遣いが荒くなっていました。

しかし、風俗という稼げる仕事にどっぷり漬かってしまうと、
心に穴がポッカリあいたようになってしまいました。
そして、夢も希望もない、「ただなんとなく生きてる」そんな毎日でした。
なにをしていいか、どうすればいいのか、わからなくなってしまったのです。

「このままではダメだ」と思いつつ、お昼の仕事の給料に戻るなんて考えられなくなっていたのです。
人間は、生活水準を上げると戻せなくなるとよく言われますが、そのとおりでした。
戻すのが恐かったのです。

だから、ただお金を稼ぐ毎日でした。
そして、心のなかで葛藤し続けました。

そんな私が、どうして卒業できたのか?!
卒業に至るまでの経緯をこれから書いていきたいと思います。

友人や親に嘘をつくのが一番つらかった

友人や親に嘘をつくのが一番つらかった

私の心のどこかには常に「後ろめたさ」がありました。

風俗という仕事は立派な仕事だと思います。
並大抵の精神と体力では続けていけません!

ましてや、そのなかで1位をキープし続けることは本当に難しいのです。
私はメンズエステという業種でしたが、ほかの業種によっても難しさはさまざまだと思います。

しかし、「風俗は社会のなかで堂々と公表できる仕事なのか?」というと、まだまだ一般の方の風俗に対する固定概念や偏見は多く、なかなか正直に仕事のことは言えないと思います。
人によっては、全然大丈夫!という方もいらっしゃると思いますが、私は隠す道を選びました。

他人にどう思われるのかが、恐かったからです。
隠すためには友人、親、さまざまな人に嘘をつかなければなりません。
これが私には一番つらかったですね。

そして、風俗という仕事を馬鹿にし、見下すお客さんに会うのもつらかったです(馬鹿にするなら来るなよって感じですねw)。

本当にいろんなお客さんがいます。
私たちはお客さんを事前に選ぶことはできませんし、良いお客さんばかりではないです。

1か月間デリヘルで働いていた時には、私が少し目を離したすきにお金をすられたことがありました。
プレイの最中を携帯で撮影していたお客さんもいました。
この仕事をしていると「そんなことあるの?」と思うような非常識な場面に出くわします。

本当にびっくりします。
こういったお客さんがいなくなることを願ってやみません。
風俗という仕事は本当に大変です!!!

心の奥にある本音を話せる第三者の存在が大切

心の奥にある本音を話せる第三者の存在が大切

風俗は、こういった精神的ダメージが大きい仕事です。
たまには自分の悩み、不安をだれかに打ち明けたくなりませんか?
私はだれかに話を聞いてほしかったです。
できれば同じ仕事を経験した女性が良かった。

自分のストレートな気持ちをそのまま話して理解してくれる人は、風俗という仕事の経験者だけだと思いました。

だから、そういった「お悩み相談」はないものかと探しました。
でも、意外にないです!
あっても少し怪しかったりすごく高額だったり、自分が求めてるものがありませんでした。

精神的に不安定だったのでこのままではやばいと思い、心療内科、精神内科を受診したことがあります。
薬を飲んだこともあります。

でも当時の私には効きませんでした。
むしろ、病院というものがもともとあまり好きではなく、薬にも抵抗があったため、私は薬をやめました。

どこにも心のよりどころがありませんでしたが、
唯一、頼れたのは同業の友達でした。

でもそんな友達にさえ言えないことってありますよね。
指名のこと、お客さんのこと、仕事での接客の仕方。

風俗は、なにが正しくて、なにが間違ってるかわからないことが多い業界です。
それだけじゃない、もっと心の奥にある本音はなかなか話せないものです。
それは親しい仲だからこそ言いにくいこと、言えないこと、たくさんありますよね。
だから、まったく関係ない第三者の存在が大切なのではないかと思います。

結局本音を話せる相手がいないまま、私は、風俗卒業という道を選んだのです。

サポータープロフィール

みすず

みすず

  • サポーター

18歳から風俗店に勤務し、23歳で指名率No.1に。25歳で風俗を卒業。風俗歴7年の経験と自身が悩み苦しんだ思いにより、「風俗で働く女性の心のケアをしたい!」とカウンセラーを目指す。現在は美容業界に勤務。趣味は神社めぐりとお酒。

この記事はシリーズになっています

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いつかは「卒業」。生涯現役は難しい職種。だからこそ今、精一杯頑張っているはず。皆さんにとってこのシリーズが、卒業へ向けてやるべきこと、卒業した後のことを考える少しの手助けになれば。

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みっけStory編集部