ここ最近、風俗店の女性内勤スタッフが増えているが、現役キャストを兼務するスタッフは珍しい。今回紹介する横浜人妻デリヘル『RE:PRESIDENT-プレジデント-』、詩姫（しき）さんの肩書きは、“キャスト兼ケアマネージャー”。在籍女性の悩み相談、メンタルケア、仕事上のアドバイスなど、幅広くサポートを行っている。
ケアマネージャーという仕事に給料や手当は発生していない。在籍女性に気持ちよく働いてもらうために、好きでやっていること。なぜなら、前向きな仲間の存在は、自分にとっても理想の環境になるから。
今までこの仕事を経験してきて、本番や店外など、残念な部分もたくさん見てきた。真面目に頑張っているのに報われず、悔し涙を流したこともあったという。だからこそ、オープンから携わることになった同店では、決して競い合うことをせず、女性が伸び伸びと働ける環境にしたかったのだ。
ランキングもない。周りと比較しない。だから不正もないし、ギスギスしない。
「うちのお店の女性は、本当に優しいんですよ。お客様にもそう言っていただけるんです」と、優しく微笑む表情がとても印象的だった。
本番、店外、えこひいき。なぜお店はそれを許すの？
高校を卒業して、地元、九州の会社でバスガイドとして就職しました。いつかは上京を、と考えていたので、資金づくりのためデリヘル店を掛け持ち。そこは全国展開する大手グループの有名店でした。
元々接客は好きですし、何事も一生懸命取り組むタイプではありました。でも、バスガイドの仕事はどれだけ頑張っても月給制。一方、風俗のお仕事は、頑張れば頑張るだけ評価として収入に直結するじゃないですか。それがやりがいになり、副業で始めたデリヘルの仕事に夢中になりました。気づけばトップ嬢。お店の看板を務めるほどになったんです。ものすごく嬉しかったですね。
最初は、上京したい一心で始めたデリヘルも、次第に「自分の実力を試してみたい」という目的に変わりました。そして、満を持して上京。グループ店の中核ともいえる高級店に移籍したのです。
しかし、そこで目にしたのは、裏の世界。ランキング上位の女性は“本番”が常習化していると思われる、悪い風習がありました。ランキングに入ると、常連のお客様からは本番への黙認を求められることも多く、そのことを思い切ってスタッフに伝えても、軽く流されてしまい…。これは暗黙の了解なのだと悟ったのです。
自分がどれだけ頑張っても、壊せない壁がある。それは私の実力が足りないだけかもしれない。でも、やっぱり公平でないことがやるせない。どこのお店でもそうなんだろうか？
相談できる人がいないって、辛いですよね。
現役だからこそ理解できる、現役キャストの悩み
そんな時、以前勤めていたお店のマネージャーさんに近況報告がてら連絡をしてみたんです。すると、その方はすでにそこを辞めて、新しくお店を立ち上げる計画があるのだとか。話を聞けば、まさに私のモヤモヤが一気に晴れそうなコンセプト。
「不正をなくし、女の子が気持ちよく働ければ、客層は絶対によくなる。関わる全ての人が満足できるような、最高の店をつくりたい」――。今までの風俗業界に疑問を感じていたというオーナーの、切実な想いがひしひしと伝わってきたのです。
私は迷わずそこで働きたいと伝え、店舗の立ち上げに携わることになりました。そのお店が、ここ『RE:PRESIDENT-プレジデント-』です。
やはり重点課題は在籍女性のメンタルケア。役割としてしっかりと設けたほうが、皆さんも相談しやすいだろう、と考えケアマネージャーというポジションに就きました。とはいえ、私は週に3、4日はキャストとして普通に働きます。その合間にメンタルや仕事上の悩み相談、より効果的な写メ日記の書き方や、綺麗に見える写真の撮り方、男性受けするメイクやファッションなどのアドバイスをしたり。
以前のお店でも結構メイクさん的なこともやっていたんですよ（笑）。ご自身の魅力、チャームポイントに気づいていない方も多いので、そういった方には売り出し方のプロデュースも行います。
他のお店では、女性スタッフや元キャストである講師の方に相談するケースが多いのですが、当店では「現役キャストであること」にこだわりました。過去の経験も財産ではありますが、現状を理解し、その気持ちがわかるのはやはり第一線で働いている現役なんですよね。
人と比べることがないからストレスフリー
うちのお店は人妻店です。30代、40代のデビューも歓迎しています。だから、私より年齢が上の方もいらっしゃいます。ケアマネージャーという名称ではありますが、イメージとしては「気軽に相談できる、心の拠りどころ」でしょうか。
悩みを自ら相談してくれる方もいれば、そうでない方もいます。でも、写メ日記やSNSの書き方だけでも、何かいつもと違う、何かあったのかな？と、察することも多いんです。それはいつも注意深く見ているからかもしれませんし、現役としての勘かもしれません。
私は18歳で風俗業界に入ったので、かれこれ10年の経験があります。とはいえ、年上の方も、業界の先輩も多くいらっしゃいますし、一方的なアドバイスというよりも、事例をもとに一緒に解決策を考えるような感じですね。通常は、周りのキャストさんとじっくり話すこともないですから、口に出して言える機会を設けるだけでも、スッキリするのでは、と思います。
正直、入店時、ネガティブ発言が多かった女性もいます。でも、今は本当にみんな変わりました。前向きだし、とっても楽しそう。環境がよければコンディションが安定するんですよね。
うちのお店は女の子のランキングを排除しているので、周りと競いあうことが一切ありません。待機室はネットカフェを利用。指名料やバックも一律で公平で、私も皆さんと同じ待遇です。売り上げや容姿を人と比べることがないって、本当にストレスフリー。
競争心を煽って、売り上げを伸ばすのも手段かもしれませんが、うちは気持ちよく働くことで、いい接客ができ、いいお客様がつき、売り上げが伸びると思っています。実際にその通りになっていますし、お客様には「誰についてもみんないい子だね」とおっしゃっていただいているんですよ。
どこで働くかよりも「誰と働くか」
お店のホームページでは、コンセプトを強く押し出しています。在籍キャストのイメージとして「丁寧、清楚、礼儀、身だしなみ、思いやりの心」などの言葉を並べることで、派手な女性を求めたり、ハードプレイを好む男性は来店されません。
そして面接にはごく普通の優しい女性がお越しになります。なかには、在籍店で嫌な思いをしたり、人気が落ちてしまいお店を変えようとする方も。
うちは、見た目や過去で判断したくないから、内面を最重視します。悩んでいるにこそ来ていただきたい。仕事って「どこで働くかよりも、誰と働くか」で充実度が変わりませんか？思いを持って当店を選んでいただいたのであればその方の目標を叶えるために最善を尽くすことが私たちの仕事。
みんなが前向きで、楽しんで仕事ができる。
みんなどんどん綺麗になっていく。
お客様からたくさん嬉しい言葉をいただく。
売り上げも伸び、さらにお店全体が盛り上がる。
まさに、私がずっと理想としていた形。それが今、現実になりました。
「いい人間関係は人を変えてくれる」と語る詩姫さん
お役立ち情報をツイキャス、YouTubeで配信中！
『横浜人妻デリヘルRE:PRESIDENT-プレジデント-』が所属するY.EMISHI FAMILY@エミシファミリーグループでは、毎週ツイキャスを配信中！「風俗向上委員会」と称し、風俗業界のさまざまな課題について真面目に＆楽しくトークを繰り広げています。もちろん他店の女性も大歓迎。生配信なので、リアル感も満載！役立つ情報をどんどん紹介していくということなので、ぜひ覗いてみてくださいね。
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