「睾丸マッサージ」。
風俗で働く女の子であれば、一度は聞いたことがあると思います。
ただ、その正しいやり方を習得している方は、意外に少ないのではないでしょうか。
今回レポートをするのは、伝説の泡姫、沙也加さんが資格を取得したタイのマッサージのひとつである「カルサイネイザン」の睾丸マッサージ。
「カルサイネイザン」は、生殖器につながる内臓部位の腹部から両脚を含め下半身全体にかけて施術していくもので、決して睾丸マッサージが主ではありません。
しかし、伝説の泡姫・沙也加さんは「テスティカル(睾丸)マッサージ」に出会い、これを風俗のプレイに取り入れた沙也加オリジナル「ジェニタルMット」を生み出したのです。
今回はなぜ沙也加さんがこの手技を習得したのか。そのきっかけや、想いを紹介します。
沙也加さんをご存じない方へ。インタビュー記事はこちら
この日は、レジェンドたちによる勉強会!
沙也加さんに、かねてから「今カルサイネイザンを習っているの。覚えたらみやねぇさんにやってあげたい」と言われていました。
そして「資格を取ったからぜひ!」と再度お声がけいただき、実現の日。
この日は講師陣の勉強会で、その場で私にも施術をしていただけるとのこと。
到着した時はすでに講習が始まっており、部屋を開けたらお風呂場に2名、ベッドに1名。男性3名が下半身を出して横たわっているではないですか!
ひえ~!びっくり!
そう、皆さん練習モデルです。
今回の講習会に参加されたのは、沙也加さんのほか、千葉栄町「シルクハット」のねねさん、吉原「アンバウ」聖ほのかさん、そして風俗経験を経てメンズエステの講習師として活躍する滝沢愛奈先生の3名。
ねねさん、ほのかさんも人気現役ソープ嬢兼、講習師もされているベテランさん。みなさん、実践的な技術をさらに深めるために集まっていました。
カルサイネイザンの「テスティカル(睾丸)マッサージ」は、性的なマッサージではなく、筋肉等、身体の組織・器官にアプローチしていくトリートメントです。なので陰茎には触れません。
この日も、おちんちんを刺激することなく、強さやポイントを確認しつつ、睾丸やその周辺を丁寧にマッサージしていました。
性的な気持ちよさよりも、コリがほぐれた気持ちよさ
肝心のカルサイネイザンとはどのようなものでしょうか。
ここで細かいこと説明すると難しくなってしまうので、概要のみをお伝えしますね。
- カルサイネイザンとは
- こ本場タイ本国で古より伝わるタイ古式マッサージのひとつで、内臓及び生殖器付近のデトックスを行います。
生殖器官を十分に機能させる為には血液が鍵。生殖器や生殖器周囲の静脈中に老廃物や毒素をデトックスすることでホルモンバランスが改善され、様々な器官の改善につながります。
私がイメージしている睾丸マッサージとはちょっと違いました。
もっと快感があると思っていたのですが、カルサイネイザンの睾丸マッサージは射精を目的としていません。
あくまでも一般的な身体の機能改善という目的なのですが、エステや整体をはじめとする、一般的なマッサージは生殖器に触れることができません。しかし、このマッサージは生殖器、男性の場合は睾丸、女性の場合は膣をマッサージし、緊張をゆるめ、血流を改善していくのです。
伝説の泡姫として、現在も講師としてひっぱりだこの沙也加さんが、なぜタイ古式マッサージである「カルサイネイザン」を学ぼうと思ったのか聞いてみました。
今までは男性のために。これからは女の子たちを幸せにしてあげたい
(以下、沙也加さん談)
現役時代から講師になってからも、ずっと男性が喜ぶような技を開発し、女の子たちにその技を伝えてきました。
でも、これから先は、女の子たちを幸せにしてあげたいと思うようになったんです。
体力を使う仕事だから、メンテナンスをしてあげたいし、風俗の仕事を辞めたあとのセカンドキャリアも考えてあげたいなと。
そんな時、カルサイネイザンの一部である睾丸マッサージの講習を受けたんです。これが私の転機になりました。
世の中にはたくさんの睾丸マッサージの手技、流派があります。
私は過去に何度もいろいろな睾丸マッサージの講習を受けたのですが、イマイチ腑に落ちない。ずっとモヤモヤしたままでした。
でも、やっと「これだ」というものに出会えたんですよ。
本来睾丸マッサージを覚えたいと思ったきっかけは、Mット離れを防ぎたいという目的でした。お店自体もやらない店が増えましたが、やはりソープの醍醐味はMットなんです。
Mットと睾丸マッサージを組み合わせた手技で「このMットならやってみたい」というお客様や女の子を増やしたかったんです。
「滝沢先生」との出会いがよい流れを生む
元は、ソープランドのMットから派生したのがメンズエステ。私の講習会に、メンズエステを経営していた滝沢先生がご自身のスキルアップのために来てくれました。話を聞けば、滝沢先生は元風俗嬢で、風俗講師としても活動されている方でした。
彼女の手技も素晴らしく、また考え方に共感できたんです。
そこで一緒に睾丸マッサージを風俗向けにアレンジし、オリジナル手技を生み出しました。
今、合同講習会を開いて女の子たちに指導をしていますが、それとは別にカルサイネイザンのセラピストの資格も取得をしたんです。
より深い知識を身に着けるだけでなく、まずは疲れた女の子を私がマッサージをして癒してあげること。講習の合間には、女の子にマッサージをしてあげているんですよ。
そして、次はインストラクターの資格取得をするつもり。そうすれば、私が女の子たちを指導し、セラピストの認定もしてあげられるようになります。
マッサージのセラピストって、風俗を卒業したあとのセカンドキャリアにすごくいいかなと。
私が新たな道を切り拓くことで、今の風俗業界が活性化し、そして今後の女の子たちの未来も明るくできたらって思います。
「テスティカル(睾丸)マッサージ」と沙也加流「ジェニタルMット」の融合
沙也加さんと滝沢先生で考案した、オリジナル「テスティカル(睾丸)マッサージ」と「ジェニタルMット」は、現在、全国各地で講習会を実施中。
その技術を引き継ごうと、ねねさん、ほのかさんも続いています。
さらなる高みを目指す現役ソープ嬢たちは、今日もお客様を喜ばせるために新たな技を習得中。
睾丸マッサージは数あれど、沙也加流のエッセンスを加えた手技は、沙也加さんにしか伝授できません。
興味を持った女の子は、沙也加さんのTwitterやブログを見てみてくださいね!
最後にこの日参加し講師陣のメッセージをお伝えします!
- 滝沢愛奈先生
- 回春マッサージなどで行う睾丸マッサージとの違いですが、風俗エステの場合、男性は完全に受け身。奉仕されることを求めています。
一方、ソープには、女性と一緒に気持ちよくなりたい、女性を満足させたい、というお客様が来店されますよね。
同じマッサージでもその役割は違うもの。男性の機能改善によって、女性を悦ばせることで、男性の自尊心を高めることがきるんです。素晴らしいものだと思っていたので、メンズエステで手技を磨いていましたが、沙也加先生と出会うことで、より多くの女性に睾丸マッサージの効果を実感してもらえる機会が増えました。そして沙也加先生と生み出したオリジナルテクニックも、きっと女の子、お客様に満足してもらえると思っています。
- ねねさん
- まず、沙也加先生が、女の子の将来を考えて、新たな取り組みをされたことに、感動しました。
やはりきちんとセラピストの資格をもっていれば、人に聞かれた時に堂々と答えられます。私も沙也加先生に感化されたので、カルサイネイザンの資格を取ることに決めました。
お客様の反応もすごいんですよ。機能改善に効果があり、高齢のお客様が「勃った。ソープで遊べるようになった」と涙を流された方もいらっしゃいました。きちんと学ぶことで、エビデンスをもって理解できるので、ワンランク上の施術ができるようになりますよ。
- 聖ほのかさん
- 私は女の子を教えることはありますが、講師というよりは、まだ現役メインです。現役ならではの目線で、技術を習得し、皆さんに伝えていければと思います。
勃起力があがったり、射精の勢いがよくなったり、持続時間が長くなるって、男性にとっては本当に自信につながるものです。ただ気持ちいいことをするだけではなく、お客様がより楽しい風俗遊びができるよう努力していきたいですね。また、実際に間近で体験した、沙也加先生や愛奈先生の施術は感動ものです。「女の子のために」を常に考えているところを何より尊敬しています。