2019年6月3日 更新

風俗からの卒業、そして独立を考えるあなたへ|元指名0人風俗嬢 HARUKA

HARUKAさんアイキャッチ
haruka_profile
HARUKAさん 40歳
会員制男性専用サロン、メンズブラジリアンワックス脱毛&メンズエステ「秋葉原スムース」オーナー。
高校時代にテレクラを通じ、男性からお金をもらうことを知る。その後風俗へ。ピンサロ、ヘルス、ソープ、イメクラなど多数の業種を経験。ブランド品購入とホスト通いで借金地獄に陥るも、人生の転機でメンズサロンが大成功。現在は、風俗嬢の卒業に向けた独立支援を行っている。スピリチュアルな力を取り入れたアドバイスも人気。

10月某日。HARUKAさん主催のイベント『シェアサロンdeメンズエステ』が行われた。参加者がそれぞれひとつの部屋を使用し、メンズエステの施術をはじめ、やりたい企画を自由に行っていいというもの。

HARUKAさんは、元風俗嬢。そして現在はメンズサロンを経営している。この日は受講者さんにヘッドと、臀部(お尻)のマッサージ指導が行われた。
みっけStoryでもお馴染みの作家・ライターの中山美里さん今賀はるさんもそれぞれの目的で参加していた。なんだか豪華!

性欲が満たされるうえに、お金ももらえる仕事!?

HARUKAさん

初体験は中学3年生。高校時代に興味本位でテレクラを利用し「お金がもらえる」ことを知る。高校を卒業後、看護師を目指し看護学校に通うも、就職に失敗。
ある日、街を歩いていてスカウトに声をかけられた。「寮があって、エッチして、お金がもらえる仕事」に引かれ、風俗の道へ。

いろいろやりましたよ(笑)。ピンサロからヘルス、デリヘル、ソープ、イメクラも。ライブチャットも風俗に入りますかね。

スカウトされたときは「こんないい仕事あるんだ!」という感じでした。昔は今と違ってお店もゆるかったので、本番も結構やっちゃってました。バブル全盛期はチップもすごかったんですよ。どうせ本番やってるんだから、給料のいいソープに行こうと思って、ソープにも行きましたね。

最初はセックスが好きで風俗の仕事を始めたのに、いざやってみるとそうでもなかったんです。痛いし、そんなに好きじゃなかったのかも、と思い始めました。

そんな違和感を覚えつつも、一日で大金を掴めることを知ってしまったし、社会経験のない私は、昼職に就くことは難しい。ただ、自分の気持ちを反映するかのように、どんどん売り上げは落ちて暇になっていったんです。今振り返ると、「接客」をしていなかったんですよね。“セックスしてればお金がもらえる”というのは最初だけでした。

この状態を打開するために、店を転々としました。入店したばかりだとお店も積極的に新人をアピールしてくれるので収入を得ることができますから。
ただ、結局私を指名してくれる人はいませんでした。
自分なりに努力もしたし、売れている子の真似もしました。間違った方向に努力していたのかもしれませんし、努力が足りなかったのかもしれません。

ブランド品とホスト遊びで借金生活

HARUKAさん

指名がないとはいえ、週5日の出勤で月100万円程度の収入はありましたね。それだけバブル期の風俗業は盛り上がっていたんですよ。
まだ20歳そこそこの時から、ブランド品で身を飾りホストクラブに行き始めました。新しいブランド品を見せるための場というか。ファションショーをするために行っていたようなものでした。本当にバカですよねぇ(笑)。

そんな遊びをしていたら、借金までしてしまって。自制できないんですよ。いよいよ、このまま風俗をしていたら、歯止めが利かないと感じたので昼職に挑戦。
未経験でもできる仕事を見つけ、6年働きました。それでも給料は風俗とは比べ物にならないくらい安かったし、借金もあったので、週末だけテレクラバイトをしていた時期もありました。

30歳になり、付き合っていた彼から逃げるように東京へ。以前から性的DVを受けていたんですよ。自分が気に入らないことがあると、車の中で脱げと言われたり。そしてある日、彼が露出で警察沙汰になったんです。これはもう無理だと。

現金6万、PC1台、あとは売るためのブランド品だけで上京しました。しばらくはマンスリーアパートのような場所で生活し、ライブチャットでお金を稼ぎ、エルメスのバーキン、フランクミューラーやロレックスの時計を売りながら、それを生活費にあてるという感じでした。このときから、将来のことを考えて少しずつ貯金ができるような状態になっていきましたね。

HARUKAさんが「リラクゼーション」という世界に居場所を見つけたのが30歳のとき。
資格不問のお店に行ったが、専門学校を卒業した知識のある人たちに混ざり研修を受けるは大変な苦労があったそう。厳しくてすぐに辞めてしまったお店もあったし、頑張ったら頑張っただけ、周りから敵対視され、辞めてしまったこともあった。

そしてメンズエステで働き始めたときのこと。そこは違法で抜きもしていたのですが、マッサージを一生懸命やったら、抜きをしなくても指名が取れたんです。以前厳しかった研修を途中で辞めてしまったので、真面目に頑張っていただけなんですけど。嬉しかったです。『技術を認められるという喜び』を初めて味わえました

違法行為をしていたお店は警察から注意を受けたのにも関わらず、女の子に引き続き抜きを要求。「技術が認められるのであれば、抜きのないお店でやってみたい」。そんな思いを持ち始めた頃、背中を押してくれる救世主が現れたんですよ。「お金を出すから、自分で独立してみたら?」と。抜きなしで、私の技術を認めてくれていたお客様でした。

その方の援助と、自分の貯金を元手に2011年にメンズエステのお店をオープン。マンションの1室を使うため開業に大金は必要ありませんでした。
1年目はお客様もあまり来ず、私が元風俗嬢ということをオープンにしているので、抜きを求めてくるお客様も多かったです。抜きがなくてがっかりされてることも多々ありました(苦笑)。その後ブラジリアンワックスも取り入れてから次第に噂が広まり、今では「3ヶ月予約の取れない店」に。従業員も雇用でき、順調に成長しています。

風俗卒業を目指すあなたへ、私ができること

HARUKAさん講習中
現在は、サロン経営をしながら、卒業風俗嬢のサポートをしています。
本音をいうと、風俗はやはり体力的にも精神的にも長く続けるには限界があります。だから若い方でも将来のことは少しずつでも考えておいたほうがいいですよね。

今日開催した『シェアサロンdeメンズエステ』は今回が初めての試みでした。これから認知度を高めて盛り上げていこうと思っています。

このイベントの目的は、各自で集客をしてもらい、各自でメンズエステの施術をしたり、企画をして、うまく場所を使ってもらうこと。そして交流の場です。
私はただ場所を借りて告知をするだけで、あとは個々にお任せ。

風俗で働いている女の子が、メンズエステの技術を身につけたり、その先の独立を考えていたり、というパターンは確実に増えていますね。

その他、お茶会的なイベントも行っています。実は私は霊感的なものもあるので、いろいろとお話をして方向性をアドバイスすることもありますね。お金のためとかではなく、そうしなくてはいけない使命というか(笑)。

そう、HARUKAさんはスピリチュアルな力があるようで、お客様にアドバイスしたことが実際その方のビジネスの大成功につながったこともあった。実はそのお客様というのが、独立を支援してくれた方なのだそう。ちなみにHARUKAさんは、とにかく明るくていつも笑顔。一緒にお話をするだけでパワーがもらえそうだ。

HARUKAさん講習中

イベント『シェアハウスdeメンズエステ』参加者の声

Jさん 29歳
デリヘルと、性感エステと、ヘッドマッサージのお店(非風俗)3つ掛け持ちしています。今日はHARUKA先生のマッサージ技術を学びにきました。
風俗のお店では、マッサージの技術をあまり求められないのですが、技術でお客様を満足させられるようになりたいと思っています。風俗の仕事は大好きなので、もっと技術を身につけていきたいです。
Aさん 39歳
性感エステに籍を置きつつ、メンズエステメインで働いています。
本来は自分も将来独立をしたいので、施術する側として参加したかったのですが、残念ながら集客ができませんでした。集客の難しさもわかったので次回につなげたいですね。今日は独立のためのノウハウを学ぶことと、自分の技術力を向上させるために参加しました。あとは、メンズエステなのに、どうしても性感エステの手つきになってしまうようで(=エロくなってしまう)お客様に過剰要求されてしまいます。自分でもどこが違うのかよくわからないので、皆さんに指摘してもらいたいと思っています。

今思えば、卒業を考えている時期に待機時間を有効に使えばよかったな、と。もったいなかったですね。もしもこの記事を読んだら、空いている時間を将来を考える時間にしてみてほしいです。決まっている子は夢を現実にするためにできること成功させるには今、何ができるかを考えてみたり

スキルのある子だったらうちの店で採用も考えます。もちろん独立のためのアドバイスもできます。
卒業後、幸せなセカンドキャリアを歩めるようなイベントを今後も積極的に開催していきます。ぜひ皆さんも遊びにきてくださいね。

HARUKAさん

HARUKAさんのイベント情報はコチラをチェック!
■Twitter: 元指名0人○○嬢@HARUKA
■ブログ:オンナのセクシャルトーク~元指名0人の風俗嬢~

サポータープロフィール

みやねぇ

みやねぇ

  • みっけStory編集部

風俗キャストをサポートするWebマガジン「みっけStory」編集長。生粋の江戸っ子で、情にもろいタイプ。路上で拾ったじいさん猫が宝物(→18歳で昨年天国へ…)。お酒と美味しいパンは正義♡趣味はマラソンと阿波おどり。ともに歴12年。最近は筋トレにハマってます。三角筋と大円筋好き♡

この記事をSNSでシェアする

関連するキーワード

  • 【予防会×風俗求人みっけ】性感染症の定期検査について

PICKUP

閲覧数ランキング

サポーター

キーワード

みっけStory編集部