シリーズでお送りしている「ホンクレ×予防会」の対談企画。性感染症の検査について、まりてんさんとるるたんさんに風俗業界の今を語っていただきます。
本記事はシリーズとなっており、「キャスト編」「お店編」「お客様編」の3本構成。
第2回目のテーマは「お店編」です。
性感染症の感染を極力抑制するために、また、感染拡大をさせない取り組みなど、お店にできることはたくさんあります。
お店によっては、予防会のようなクリニックと提携をし、一般価格よりもお得に検査を受けられるような福利厚生を用意しているところも。女の子からの呼びかけでお店側が動いてくれるケースもあるようです。
あなたの在籍しているお店は、性感染症の検査に対してどのように考え、どのような情報を与えてくれていますか?
売れる子ほど、お店の取り組みを見ている
業種によってもいろいろあるので一概には言えないとは思いますが、店舗さんが行う検査の取り組みはどんな感じでしょうか。
今は梅毒の流行も増えているため、だいたい月イチ検査を推奨しているところが多いですね。基本的なセット、HIV(エイズ)感染症、梅毒、トリコモナス、性器&咽頭クラミジア、性器&咽頭淋菌感染症、性器カンジダ症あたりです。
いいなと思うのは、お店に掲載されているプロフィールに「
最終検査日」を記載しているところがあるんですよ。これって、お客様にとっても親切だし、
検査をしていること自体がきちんと評価されていることなので、素晴らしいなと。
あとは、入店時にきちんと検査をさせるお店。その子が以前、どこで働いていたかもわからないわけですよね。最近は、感染を隠して移籍をするという子もいて、そういうのもSNSで回って来るんです。「梅毒になった〇〇ちゃん、どこ行った?」みたいに。
移籍先が分かったらまた一気に広まってしまい、お店としても困ったことになると思うんですよ。
お店が感染を知らずに受け入れてしまうことで、元々在籍をしていた子も怖くなりますよね。お客様が重複すれば自分が感染してしまう可能性もあるわけですから。
それでいくと、女の子が感染した時に、お客様に連絡をしてくれるお店がありましたね。女の子が治るまで出勤できないのはもちろんですが、その時に入っていたお客様も、陰性証明を提出するまで遊ぶのも停止でした。さすがに厳しいルールですが、お店内で回遊するお客様も多いので、自分も安心でしたし、実際にお店の罹患率はめちゃくちゃ低かったです。
入店時、未経験の子に検査の必要性なんかは伝えているんでしょうか?
お店によりますが、粘膜接触が一切ない業種は必要ないですし、逆にソープは月イチ検査、かつ陰性証明が必要だったりします。トイレや待機室にポスターが貼ってあるケースは多いですね。
逆に面接時に検査の話をしてくれないお店には、自分から聞くようにしています。聞いても適当な返答だったという理由で入店を止めたこともありますよ(笑)。そんなお店に在籍している子は、検査を受けていない子ばかりってことですから。
最近はSNSなどでも「検査しているお店のほうがいい」という風潮が高まってきていますね。さきほどもお話ししましたが、感染を隠して入店した子が炎上するケースもすごく増えているので。
クリニックとの提携はメリットしかない!
お店がクリニックと提携しているケースも多いのですよね。提携することによって女の子は個人で検査を受けるよりもお安く受けられるとか。
はい。業種によっても必要な項目が異なるので、お店側にご提案、相談のうえ、お店に合うセットを作ります。特に初めての女性だとどんな検査をすればいいかわからないので、必要な検査がセットになっていることで、安心していただけます。検査結果もお店と女性、双方で確認できるので、感染していた際の初動もスムーズ。もちろんディスカウント価格で受けることができます。
女の子にとっても嬉しいですし、感染対策としてお店がやらない手はないですよね。
最も効果的なのは、
影響力のある子がお店に要望を出すといいんじゃいかと(笑)。以前、オープンしてまだ半年くらいのお店に入店したことがあるんですが、その時って、病気うんぬんより、まずは集客に注力するフェーズだったんです。
そこで私が「予防会と提携しましょう。検査項目はコレとコレ。検査結果も出しましょう」と提案したことがあるんですよ。私も検査結果を開示するし「うちのお店はこんなにしっかりやってますよ」とアピールする前提で。
お店も「確かに!」と快く応じてくれました。言われないと気づかないお店もあると思うので、積極的に女の子から働きかけるのが一番いいかもしれないですね。自分のためでもあるので。
実際に予防会の検査を受けている女性から「うちのお店と提携するように、予防会さんから連絡してもらえないですか」と
直接打診をいただくケースも増えているんです。そういった場合は、店舗様に連絡をし、提案をさせていただくことも。
最近は、女性がお店に交渉していただいているのか、店舗様から契約に関する問い合わせを頂くことも増えてきました。
お店より、キャストさんのほうが危機管理の意識が高いのかもしれませんね。
そうですね。お店によっては福利厚生でネイル受けられます、美容グッズ買えます、みたいなことを大々的にアピールしていることも多いけど、性病検査を充実させるほうが女の子のためだと思います。
言い方は悪いですが「たとえ女の子が感染していても、1本のほうが大事」、というお店があるのはわかります。女の子も稼ぎたいわけですしね。ぶっちゃけ、どんなに検査をしっかりやっていても、お客さんが来なければお店はつぶれてしまう。
そのバランスを取るためにも「検査をしっかりやっているお店で働きたい」という子が増えれば、お客様も増える。感染も防げる。だから発信力を持つ女の子が声をあげていくことって重要だと思いますね。
お客様はエロを楽しむために来店するのに、性病検査を強く言い過ぎるのは、お店としても抵抗があるかもしれません。でも、そんなお店こそ、女の子が求めているお店だと分かってくれれば、お店も積極的になってくれそうですよね。
目先の利益でお客様を取り込むより、業界全体が透明になってきているからこそ、先を見越して検査をすべきかなって。そういう考えに及ぶ店舗こそ、人も残って、生き残る気がします。一番は求人。誰だって安心できるお店に入りたい。そこで稼げたら最高なんです。
性感染症の検査、治療を受けるなら『予防会』
『予防会』は、性感染症予防と蔓延防止に真剣な先生ばかり。風俗嬢への「偏見」も一切なく、とても親身になって相談に乗ってくれます。風俗で安心安全に働くために、信頼性と明るさを兼ね備えたクリニックを「かかりつけ医」に持つことをオススメします☆
店舗関係者の方へ
予防会は東京、神奈川、福岡、大阪と、全国に9つのクリニックを運営して性感染症の「外来検査」を行っています。
担当医師が直接店舗に訪問し検査を行う「出張検診」や、どこにいても手軽に自分で検査できる「郵送検査」など、働く女性が検査しやすい方法が用意されています。
外来検査、出張検診、郵送検査、いずれも団体割引で受けていただけるとのこと。すべての検査結果は、WEB上で手軽に簡単に確認することができるので、とっても便利。団体割引や、詳しいサービス内容を聞いてみたい店舗関係者の方は、ぜひお気軽に問合せをしてみてくださいね!
次回は「お客様編」。今はお客様も検査を受ける時代。女の子もお客様も、安心・安全に楽しめたらいいですね♪