2017年1月18日 更新

風俗で稼ぐ女性になるための3ステップ(初級編)

風俗で稼ぐ女性になるための3ステップ_初級編

もはや時代遅れな決めゼリフ

その昔、ドラマや映画において、借金の取り立てをする悪人は、決まって貧しい女性にこんなお決まりのセリフを乱発したものです。

「奥さん、払えないなら体で払ってもらってもいいんだぜ? 何ならいい風俗店(みせ)紹介しようか?」

そして時は移って、現代――。
もう、そんなおどしを軽々しく口にするチンピラ役はどこにも存在しません。
女性が「風俗業界に行く」という重大な決意をどうにか抱いたとしても、風俗が、「覚悟を決めて飛び込んでしまえば、だれもが稼げた時代」はとっくに終わっているからです。

その昔、「風俗で働く」ということは「厳しい状況=耐える」の代名詞でした。
「我慢すればハイリターンがある」というイメージですね。

ところが今、「風俗で働く」ことは強いられる「状況」ではなく、普通の「職業」の一種であり、立派な「社会人」の一員です

現在、風俗業界に身を置く女性の多くは、職業として風俗を選択し、風俗店に就職するのです。

風俗業界の変貌

風俗業界の変貌

風俗業界で働く女性の環境は、この10年で劇的に改善されました。
運営側の研修や講習の強制は激減しましたし、業務的な安全対策も向上。

希望すれば風俗で働いていることが身内や知人にバレないよう、さまざまなカモフラージュやアリバイ対策を施してくれる良心的なお店も多く存在します。

つまり、そんなふうに風俗業界自体が浄化されて(社会性を帯びて)ゆけば、必然的に求められる人材も絞られる――ということですね。

では、「覚悟だけでは稼げない」のであれば、一体、どういうタイプの女性が稼げるのでしょう?

自由業であり、会社員であり、社会人である

自由業であり、会社員であり、社会人である

風俗のお仕事は、「自由業」と「会社員」、双方の側面をもっています

一見、水と油のように思えるこのふたつの状況を同時並行させるために必要な資質とは、一体どういうものでしょう?

おのおのの特性の中で、該当する部分を取り出して考察してみることにしましょう。

風俗の自由業的側面

  • 有給休暇や病傷休暇などがあるわけではないので、体が資本である
  • 出勤日、出勤日数、休日、出勤時間、退勤時間など、すべて自己申告制である
  • 風俗店は企業に比べ、当日申告の休みや勤務時間の変更に寛容である
  • フルコミッション(歩合制)である(お客が付けば付くほど収入は増えるが、反面、付かなければ収入はない)

風俗の会社員的側面

  • 事務所にはオーナーや店長などがおり、待機所には同僚がいる。人がいれば多かれ少なかれ、そこには人間関係が生まれ、必然的に、常識や社交性、最低限のメンタルの強さなど、社会性をもつタイプの方が有利である
  • 風俗店には業務上や法律上などのルールが存在し、著しくルールを逸脱するものは当然、信用を失い、最終的には雇用が不可能となるケースがある
  • 風俗店は企業に比べ、当日申告の休みや勤務時間の変更に寛容ではあるが、あまりに頻繁に遅刻やドタキャン、無断欠勤などを繰り返してしまうと、当然、信用を失い、最終的には雇用が不可能となるケースがある

自由業的・会社員的、双方の側面を読んでいただいたら、おわかりになると思います。風俗という仕事で成功するために必要な資質は、「自己管理ができること」、言い換えれば「ストイックさ」なのです。

「自由業的側面」に甘えて不摂生を繰り返せば、たちまち生活のリズムは乱れます。体調の悪化、労働意欲やモチベーションの低下、それによる収入の減少……。

体調や生活の乱れは女性の外見の雰囲気に表れ、みずみずしさを求めるお客様の指名は遠のき、収入の減少は精神状態を不安定にし……と、なかなか悪循環から抜け出すことができなくなります。

悪循環の輪は拡大してゆきます

悪循環の輪は拡大してゆきます

悪循環を拡大させてしまったある女性を、実例として挙げてみましょう。

R子さんのケース

24歳、独身のR子さんは、外見も気立ても良く、多くのリピーターをもっていた。ただ、彼女は典型的な「行き当たりバッタリ気質」で、ある程度お金を稼げば休み、なくなれば出勤し……の繰り返し。

そのうち、数少ない出勤日にもドタキャンをするようになった彼女は、お店に顔を出しづらくなり、そのまま音信不通を経て退店、次の店へ。

そして次の店でも次の店でも……、延々とそれを繰り返した結果、ついには容易に勤められるお店が近隣になくなってしまった。さらに、いろんなお店のHPで画像をアップしていたせいで、お店を転々としていることが多くのお客様にも把握され……。

せっかく稼げる資質をもっていても、こうなってしまうと、風俗をもう続けてゆくことさえ困難になってしまいます。

前回の記事でも少し触れましたが、お店を転々としてしまう、そんな不器用な「転々虫」と呼ばれる女性は数多く存在しています。

転々虫に陥ってしまう理由としては、自身の働き方が原因でなってしまうほか、「事務所や待機所での人間関係がことごとくうまくいかない」などをよく耳にしました。最低限の協調性や社交性、常識や器用さなどが求めるられるのは、まさに、風俗の「会社員的側面」ですね。

風俗で大成功した実例

風俗で大成功した実例

続いて、R子さんとは対照的に、風俗嬢として2年間で数百万円を貯め、スッパリと卒業した女性を実例として挙げてみましょう。

H美さんのケース

H美さんは、先述したR子さんより4つ年上、28歳のちょっぴり太めな潜在看護師(正看護師の資格がありながら看護師を離れている人)。風俗業界に飛び込んだ目的はシンプルに「貯金」

彼女は僕の店に未経験で入店して以来、2年間、生理休暇以外はほぼ週5日の勤務を規則正しく繰り返し(月17、18日勤務)、数百万円を貯金して卒業、看護師に戻った。R子さんと比べ、決して外見で勝っているわけではないH美さんだったが、Fカップの胸と人当たりの良さ、そして何より徹底した「自己管理」を武器に、「至ってまじめに」風俗嬢を完遂。

「30歳になるまでに〇百万貯めてスッパリ辞める」という目標を見事有言実行してみせた。現在は某病院の看護主任、既婚、1児の母。

いかがでしたか?

現役として奮闘するあなたや、これから風俗業界に飛び込んでみようというあなたの参考に少しでもなったのなら、筆者としては幸いです。

風俗で働く女性は、社会的に意義のある本当に貴重な存在ですが、心身に負担がかかり、長く続けることは難しいかもしれません。期間を定め、目標を定め、一定のリズムを保って、健やかに完走してくださいね!

それでは次回、中級編へと続きます。

サポータープロフィール

旅寅

旅寅

  • ライター

大阪在住、43歳のお父さんライター。はてなブログ『夜行性サナトリウム』を2016年より運営。同ブログ内で発表した複数の記事が、はてなブックマーク総合ランキングで1位を獲得したことにより、はてな有数の「バズライター」として知名度を上げ、本格的に執筆活動を開始。同年、カクヨムにて発表した『造花』がカクヨムエッセイコンテストの最終選考に残るなど、精力的に活動中。著作に『日向のブライアン』がある。

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