2018年10月2日 更新

掲示板で叩かれ、ストーカーに追われた日々。それでも私らしく、上を向いて歩こう。

掲示板で叩かれ、ストーカーに追われた日々。それでも私らしく、上を向いて歩こう。
あおば紹介画像
あおばさん 30歳
『人妻倶楽部ふくい』の看板キャスト。大手企業美容部員から独立し、エステ店のFCオーナーになるもうまくいかず副業としてデリヘル店へ。ランキングサイトで県内トップランクに躍り出ると掲示板での嫌がらせやストーカー行為がエスカレート。本職を辞めるまで追い込まれたが、洗練された接客技術と持ち前のキャラクターで人気をキープ。あかねさんのオンライン講座「やみつきLAB」のサポートを務める。

人気が出ると比例して増えると言われているのが、掲示板での悪口。
あおばさんの被害は単なる悪口だけではない。病気だ、薬中毒だ、などありもしない噂。さらに自宅の住所、電話番号までさらされ、昼職をしていた会社や家族の勤務先へも手紙が送られた。そして愛車にはひどい傷がつけられた。

「相談できる人もいなくて、それでも頑張っている方が全国各地にたくさんいますよね。そんな方たちに私の話を聞いて勇気を持って欲しいって思ったんです。うわー、大変だったね、まだまだ上がいるね、って笑ってくれたら嬉しいです」。

副業でも、最初から上しか見ていなかった

あおば1

元は大手化粧品会社の美容部員だったんです。FCオーナーとして独立し、商品を取り扱ったエステ店を経営したのですが、なかなかうまく軌道に乗らず借金が返済できなくて。究極にお金が必要になっていた時、たまたまデリヘルという仕事を知りました。

飲み屋にするか風俗にするか悩んだ末、以前からエッチが好きだったので「できるかも」と風俗を選択(笑)。

ネットで検索して、福井でその時2位だったお店に連絡(1位のお店は顔出ししていたので却下)。人妻店が合うのでは、とグループ店を紹介されました。そこが今務めている『人妻倶楽部ふくい』です。

最初はお店側で常連さんをつけてくれたので、全部そのお客様に教えていただきました。そのあとも良いお客様に恵まれ、接客経験も活かしながら楽しくお仕事を続けていました。

すると、あるときランキングサイトの存在を知り、上位に自分の名前があったんです。
その時「なにこれ!? どうやったら上に上がれるんですか?」と店長に聞き、写メ日記の書き方やシフトの入れ方などをみっちり教えてもらいました。

それからは「真剣にやってるんだから絶対に上にあがりたい!」と思い、他のランキング嬢の写メ日記を見て、更新頻度や写真の撮り方をひたすら研究。

その時も感じたのですが、お客様も同じで「やっていること、好みはみんな違う」ということ。
だから私は枠にとらわれず、いいと思ったことはどんどん取り入れるスタンスですね。

「夜道には気をつけろよ。いつか刺されるぞ」

あおば2

入店から5ヶ月が経ったころから、掲示板での悪口が書かれはじめ、さらにその4ヶ月経過したあたりから陰湿なストーカー行為におびえる日々が続いた。

悪口から始まって、私の本名や家族のフルネーム、車の車種やナンバー、住所、昼職の会社名や家族の職場、その日どこに行ったのか、その日の待機場所や人数までが掲示板に書かれるようになりました。「いつか刺されるぞ」という脅しもありました。

私がFCオーナーを務めていた会社に「あおばという源氏名でデリヘリ嬢をしている」という手紙が送られた時、昼職への証拠隠滅のためにHPから写真を消すことに。せっかく背負えた看板も外されました。それでも結果的に、昼職は退職に追い込まれてしまいましたが。

(写真/嫌がらせの手紙。会社、自宅、家族の会社にまで送られてきた)

警察に指紋をとってもらい近隣の巡回などもしてもらったのですが、犯人は「男性」ということしかわからなかったです。最初は掲示板に書き込んでいる人たちは、私のどこまで知っていて、次に何をするのかが気になって掲示板を神経質に覗いていました。

そんな時でも、私は写メ日記では不安を出さず、もちろん全くそのことにも触れず、堂々とすることに徹したんです。だから面白くなかったんでしょうね。嫌がらせがエスカレートしていきました。

本職もクビになったし、私にはこの仕事しかない

風俗も、数ある職種の中のひとつ。昼職の退職を機に、今まで以上に本気で取り組もうと決めました。100人いたら100人が私を好きになってくれるわけがないんですよね。合わない人は合わない。知名度があがればアンチも増える。もう吹っ切れたというか、諦めたというか(笑)。

幸いお客様とお店に恵まれているんだから、目の前のことだけを考えよう。
「私は本気で頑張ってる。こんなことで負けてたまるか!」と一念発起。
パネル写真も撮り直してもらい、堂々と看板キャストに復活しました。

この嫌がらせ騒動はしばらく続きましたが、それでも入店から3年間、田舎の店ではあるけれど出勤、指名、本指名、アクセス数すべてトップをキープ。

やはり掲示板の影響は大きく、意地悪なことを言う冷やかしのお客様や、悪評で離れていったお客様もいました。

一方で、しばらく間を空けてまた指名してくれたお客様もいます。
「掲示板にヤク中だとか性病だから感染するって書いてあったから、怖くて来れなかったんだよね」、と言われました。実際に会って顔を見て、前と変わらない私で安心したって。本当に涙が出るほど嬉しかったですね。

警察が介入してくれたこともあり、手紙などの嫌がらせは落ち着きました。ただ、掲示板にはまだ悪口は書かれているようです。
でも、気にならなくなったので、今は全く見ていません(笑)。誰が何をいっても気にしない。見ないのが一番。自分が合うと思う人だけ大切にすればいいんです。

NGのお客様はいません。でも我慢もしていません

私にとってお客様はすべて大切。NGの方はいません。
本番させてくれ、なんて挨拶みたいなもんですから気にしなくていいと思います。

断って気分を損ねる方もたまにはいらっしゃいますが、そんな時は「そっか、そっかごめんね。本番させてくれる人がよかったんやね、私でハズレやったね、チェンジする?」って。でもチェンジされた事は今まで一度もありません。言ってみたいだけって方も、たくさんいらっしゃると思います(笑)。

もちろん最後まで丁寧にサービスはします。一生懸命サービスをして、本来のルールを守っているだけなので、多少こちらがきつく出てもお店にクレームは入らないですね。

NGが多い子って、お客様に言えないから我慢してると思うんですよ。これ断ったら悪いかな、とか、言いにいくいな、とか。
自分の中で、サービスの線引き決めておくとすごくラクです。ちなみに私の線引きは、本番をしないのはもちろん、LINEを教えない、店外はしない。逆にこの線引きでお断りした際、お客様が「あおばNG」を決めるのは仕方ないことです。

同じことをやっていたら進化はない

心がけていることですか?
そうですね、まず美容部員時代に培ってきた接客に関するノウハウを活かし、ストレスを感じない時間、空間を提供できるようにしています。聞かれる前、言われる前に先に察して行動することはとても重要です。

また、お客様からプレイ内容だけでなく、自分の特徴、長所を知るためにもお客様へのリサーチは欠かせません。
私の場合は、ストレートヘアより巻髪。ガーターベルトのスタイルが好評。
足フェチで細身が好きな男性は、私のような小さい胸でいいそうです(笑)。

サービスにしても写メ日記にしても、同じことをやっていたら成長しないし、同じお客様にしか選ばれません。新しい技術もどんどん覚えたい、試したい。いつも新しい自分でいたい。現状維持はしたくないんです。

風俗の仕事、辛いこともたくさんあると思います。
でも、どんな仕事でも同じ。周りに流されないでください。負けないでください。
自分は自分。上を向いて笑っていれば、すっ、と肩の力が抜ける日がくるはずです。

サポータープロフィール

みやねぇ

みやねぇ

  • みっけStory編集部

風俗キャストをサポートするWebマガジン「みっけStory」編集長。生粋の江戸っ子で、情にもろいタイプ。路上で拾ったじいさん猫が宝物(→18歳で昨年天国へ…)。お酒と美味しいパンは正義♡趣味はマラソンと阿波おどり。ともに歴12年。最近は筋トレにハマってます。三角筋と大円筋好き♡

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