風俗店を転々とする転々虫の行末
当コラムで何度も書いている「転々虫」。これはいろんな風俗店を転々としながら、それでも業界から離れない女の子たちのことを指します。心持ち次第でいい店と思えるのかもしれないのに、幸せの青い鳥を探すように、転々虫に陥った女の子は本当に悲惨です。まずはそれをわかりやすく、段階的に書いてみましょう。
- 近隣エリア、良質なお店を転々
通勤が最も楽な風俗街にある質の良いお店を転々とする。 - 通勤可能エリア、良質なお店を転々
通勤がそこそこ楽な風俗街にある質の良いお店を転々とする。 - 遠方エリア、良質なお店を転々
通勤が大変な風俗街にある質の良いお店を転々とする。 - 通勤可能な良質なお店を行き尽くしたうえに、キャラバレが発生
キャストとして多くのお店のホームページで紹介されてきたので、お客さんから敬遠される。
上記の「質の良いお店」とは、集客のために多くの宣伝・広告を打ち、女性のプライバシーやセキュリティを第一に営業することで、女性が安心して働けるお店を指します。
さて、風俗店に足しげく通うお客様方の多くは、インターネットの「女の子検索」を多用し、自分好みの年齢や体型の女性に対して常にアンテナを張っています。
そのため、彼らにお気に入りの女性として認識されると、お店を転々とし、名前や年齢、体型などのデータやプロフィールを微妙に変えてもバレてしまうのです。
〇〇にいた“ひろみ”は今、別のお店で“ゆかり”になってるな
お店を1度や2度変える程度であれば、特に悪いイメージを抱かれることはないでしょう。しかし、転々虫に陥ってしまった女の子は、何らかの問題を抱えていると思われ、お客様から敬遠される確率が高まります。
風俗業界以外では生きられない人
転々虫を繰り返すうちに移る店がなくなり、指名が入らなくなる。つまり、行き詰ってしまうのです。そして、別の道を歩むか、それでも続けるかという大きな分かれ道に立たされます。
ほかの業界で働ける人なら、この分かれ道は「卒業のキッカケ」です。一方、風俗業界の「短期で稼げる高収入」や比較的自由なライフスタイルに慣れきってしまった人は業界に居座り続け、お店の質や収入、生活全般などのクオリティを落としても働き続ける場合があります。
しかし、ギャル系のお店から人妻店、そして熟女店へと何十年にも渡り、体を資本に働き続けることは、いろんな人を見てきた風俗店の元オーナーとして、あまりお勧めできません。
転々虫に陥るキッカケは、ふたつしかない
長年の風俗店オーナーをしてきた経験から、女の子が店を辞め転々とする理由は、下記に尽きるのではないでしょうか?
- 思ったように稼げないからもっと稼げるお店へ
- 待機所にいるほかの女の子や店長、社員との人間関係がうまくいかないと感じるから
これらは、辞める理由として別におかしくないですよね? しかし、同じ理由で店を移り続ける人があまりに多いので、「転々虫」という言葉が生まれたのです。
店を移り続けることは一見、自分に100%合う職場を妥協なく探しているようにも思えます。しかし、社会人なら誰でも社会に完璧な楽園や桃源郷なんてそうはないということをおわかりになりますよね? 幸せの青い鳥を探すように、理想の店はきっとあると思い込んだところで、どこにでも嫌な人はいるし、実力主義の風俗業界で次に身を置く環境が今より稼げる保証なんてないのです。
こんなことなら、まだあの店の方がマシだったなぁ……
そんな悔いを抱かないために一体どうすればいいでしょうか?
収入面で不満がある方は、自己分析し、お店の実情を確認しましょう
「稼ぎが少ないから」辞めてしまう前に、「自分」を冷静に分析しましょう。うぬぼれや過小評価は厳禁です。その上で在籍しているお店が自分の「色」に合っているかをよく見極めてください。
例えば、ノーマル系のデリヘル店から、人妻系やポチャ系のお店に移って収入が倍増したケースは無数にあるわけですから、狙いを定めるのです。
続いて、そのお店がきちんと集客に力を入れているかを確認します。最後にプロフィールや写真を自分が納得いくものに設定してもらいましょう。ここで大事なのは、「自分のプロデュースは自分で」ということです!
人間関係に不満がある方は、友達作りに来ているわけではないことを念頭に
オーナーや店長、スタッフとうまくいかないから、お店を変えたいという方は多いでしょう。しかし、好きや嫌いで女の子への態度や待遇を変える店は三流です。普通のお店なら稼ぐ子は優遇されますし、たとえ稼げなくてもルールを守り、まじめに頑張る子(お店にいい影響を与える子)は応援してもらえます。
お店にとって女の子は人材であり、友達ではありません。もし、えこひいきを感じるのであれば、それはあなたにも原因があるのかもしれません。
それに、クセの強い先輩や同僚は、どの店でもいます(笑)。それで辞めていてはキリがないので彼女たちとは極力絡まないようにし、お店や自分に悪影響だと感じたら、さっさとスタッフに報告しましょう。友達を作るためにお店に行ってるわけではないことを常に念頭にね!