VR(バーチャルリアリティ)とは日本語で言うと仮想現実のこと。
コンピュータ上に作り出された環境の中で、あたかもそこにいるかの様な感覚を体験できる最新鋭の技術です。VR元年と称された2016年は、様々なVR用の機材やコンテンツが生み出され、その存在が広く知られるようになりました。
そして、ついに2017年。アダルト分野におけるVRも着々と進化を遂げ、新たなエロ・ワールドを構築し始めています。しかし。話題に挙がるアダルトVRは、ターゲットが男性のものばかり。でも私は、個人的にはアダルトVRって女性にこそ向いていると思っているんですよ。
近年では「かりんとVR」のようなVR風俗なんてものも出てきていますし、アダルト業界の最新情報として風俗で働く女性も注目しておくべき事象なのでは!?
というわけで、GW真っ只中の5月3日、都内某所にて行われたVRイベント『AVRS ~Amusement VR SHOW~』に潜入し、最新のアダルトVR事情を探って参りました!
あ、申し遅れました。私ライターのもちづき千代子と申します。
AVメーカー・風俗情報サイト・アダルトグッズメーカーの社員としてアダルト業界を渡り歩き、去年よりフリーで活動しております。以後お見知りおきを。
なないちゃんとあそぼ!
最初に向かったのは、世界初のVR専用アダルトゲーム『なないちゃんとあそぼ!』のブース。
『なないちゃんとあそぼ!』は、コスプレ好きなかわいい女子校生「なないちゃん」とエッチな事が出来てしまうソフト。アダルトVRの同人ゲームといえばコレ! となるくらい知名度の高さを誇ります。
さて、画面の中にいるなないちゃんと現実の生身の人間が、一体どのような形でエッチな事をするのかといいますと……。
こんな感じ。
HMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着し、センサーがセットされたオナホール一体型の空気人形を女体に見立てて、疑似セックスしながらのソロプレイ、というのが基本体勢のようです。
確かに傍から見ると、なかなか正気の沙汰とは思えないかもしれませんが、侮るなかれ。3DCGのクオリティの高さと、センサーの感度の良さにより、没入感はかなりのもの。空気人形を持って腰を動かせば……。
なないちゃんも動く!
喘ぐ!
感じる!
体位も数パターンあり、正常位・後背位・騎乗位・測位とバリエーション豊かに楽しめます。しかも、いちいちセリフや声も可愛い。「もっとぉ……」なんて求められた日にゃ、女の私ですら萌えキュンですよ。
これからの未来、こうしたバーチャル女子が、生身の女性たちのライバルになるのかと思うと末恐ろしいですね。
かりんとVR
みっけでもお馴染み、手コキ専門店『かりんと』さん!
日本初のVR専門風俗店である『かりんとVR』も出展していました! オープン間近となっている「かりんとVR」は、お客さんにHMD(ヘッドマウントディスプレイ)を装着してもらって女性がサービスを施す手コキ風俗店。
キャストの女性は手にVRキャラクター・Irisちゃんの動きと連動させるデバイスを装着。お客さんは女性のハンドサービスによって、Irisちゃんとの疑似セックスを楽しめる……というわけです。
このVR風俗。働く女性の負担がほかの風俗より遥かに少なく、風俗業に抵抗のある女性でも比較的足を踏み入れやすい業態ではないかと思います。
「かりんとVR」が新しい風俗の形として業界に風穴を開ける日は近そうです。
カスタムメイド3D2
続いて向かったのは、超人気アダルトゲームソフト「カスタムメイド3D2」のブース。
何が凄いって、超かわいいメイドのキャラを自分好みにカスタムできちゃうってこと! そして、そのメイドさんとVR上でエッチな事ができちゃうってこと! もう、マジで科学の進歩に乾杯。凄いね! 21世紀がきてることをようやく実感するね!
とりあえず、スタンダードなよくあるメイドさんを作ってみました。
やっぱり、おっぱいは大きくなくちゃうね。
そして、手元のコントローラーを使って、その乳を揺らしたり持ち上げたりツンツンしたりしてひたすら楽しむ。
いや、不思議とこれハマりますね。決して本物のおっぱいがあるわけじゃないんですけど、なんか脳内が勝手に変換してくれるというか……。こちらのゲームには連動する電動オナホールもあるそうで、それを使えば疑似セックスや指を使った前戯なども可能とのこと。
また、ゲーム内にはライブステージもあり、オリジナル曲を歌って踊っている最中のアイドルなメイドさんたちを応援したり、スカートめくったりもできるそうです。そっちも面白そう。
TMA
CGモノが続いたところで、お次は生身の女の子のVRをチェック!
AVメーカー・TMAには、コンパニオンとして人気セクシー女優・きみと歩実ちゃんが来ていました!
やっべぇ、超かわいい!!
TMAブースでは、きみと歩実ちゃんとのリアルタイムVR体験会が実施されておりました。
仕切られた隣のブースにて、本物のきみと歩実ちゃんの様子を生配信。そしてHMDをつけた体験者は、そのVR映像を間近でじっくり堪能することができるわけです。
それに、なんたって会話できちゃうんだから! 「もちづきさぁ~ん」ってちゃんと私の名前呼んでくれちゃったんだから!
胸の谷間やお尻のドアップなんてお宝ショットも、VR上でなら大胆に見せてくれちゃう! これは素晴らしい! リアルタイムVR、なかなかいいかも。
近くにいるのに目の前にはいない……でも、その分サービス満点。このジレンマが生むカタルシスな快感はアリじゃないでしょうか。そのうちアイドルの握手会も、こういう形で実施されるようになっていくかもしれませんね。
マンゾクVR
『マンゾクVR』のブースでは、超キュートなフードル・横浜平成女学園のルミカさん&SharonYOKOHAMAのゆいさんがコンパニオンとして参加。
風俗情報サイト・マンゾクによる最新の風俗体験動画が行われていました。
確かに近年、普通の動画ですら修正が可能になってきてますからね。VR映像であれば、もうそのまんまの女の子が来ること間違いなしなわけで……風俗での新しい女の子の選び方としてアリではないでしょうか。
ルミカさんのVR動画を見ていると……「!?」なんか、私のおっぱいに手の感触が! ん? ブィーーーンという機械音もするぞ!?
そして、乳首に謎の電動刺激が!
写真を見てわかったのですが、ルミカさんにイタズラされていました。VR動画視聴者へのサービスだそうです……ビックリした……。
SILK LABO
そしてついに、今回唯一といってもいい女性向けアダルトVRの出展を発見しました!
『SILK LABO』よりリリースされている「朝からカレに求められて…」が視聴できるというのです! 人気エロメンの有馬芳彦くん出演とのこと。
正直に言いましょう。ナメてましたよ、エロメンVR。「別に有馬くんとか全然好みじゃないしぃ~」みたいな。
でもでも、スタートした瞬間からもう「そんなの関係ねぇ!!」ですよ!
だって、声が!
吐息が!
こんな近くに顔がぁぁぁぁ!!
好みだとか、そういうの全然関係ない。単純にエロい。
これマジ興奮するぅぅぅ!!
つい気を抜くと足をカパッと開いてしまいそうになるのを必死で抑えている図。
実際に体験してみて、改めてアダルトVRって女性向けエロとの相性がいいんじゃないかと思いました。
女って意外と視覚以上に聴覚や触覚での「想像する」エロスに没入する傾向があるので、これで自分で体を触ったりアダルトグッズ使ったりすれば、かなり高性能な自慰ができるようになるのでは……。
女性向けエロは不毛地帯と呼ばれて久しい日本ですが、アダルトVRによって光が見えたような気がします。
女性向けアダルトVR座談会
イベントホールにて、女性向けアダルトVRについて語り合う座談会が開かれていました。しかし、驚くべきことに登壇者全員、一般的な女性向けのアダルト作品にまったく興味がないという、ある意味エロスの強者ばかり! 大丈夫なのか、この座談会!
現状の実写版のアダルトVRは、基本受け身の映像。
そして自分から能動的に動くことができないという点を踏まえた上で、今後の女性向けアダルトVRについて討論が行われました。「男性向けの作品を単純に女性に入れ替えたものでいいのか?」という視点から、「アダルトグッズと連動したフェラチオの練習ができるVRが欲しい」「女子が欲しいものは、セックスじゃなくて温かみを感じられるもの」などの意見が飛び交います。
やはり、女性のエロには「肌のぬくもり」が必須という結論に。ネット上で「理想の彼氏はおふとぉん」と揶揄されるように、女性はセックスがなくても抱きしめられることで満足ができるわけで。「心が満たされるためのアダルトVR」を目指すべきなのではないか、と。
登壇者たちの性への興味が偏りすぎていたという反省点はありましたが、かなり興味深い内容でした。次回は事前アンケートをとるなど、一般女性たちの意見も絡めた討論を期待したいところです。
終わりに
最後の座談会に参加してみて、女性向けのエロにおいてアダルトVRと融和する可能性の高さを改めて感じました。
セックスが最重要項目でないからこそ、多様な形のコンテンツが作りやすいのではないかと。アダルトVRの存在が徐々に世間に認知されはじめた今。2017年からは、女性のためのアダルトVRが続々と登場することを期待します!