
- 優しいM性感 五反田 すず
- カナダ出身。某有名私立大学を卒業後、大手テレビ局に入社するも、人間関係に疲れて退職。その後「お金を稼ぎたい」という理由で大手風俗グループのスタッフとして就職。その後はキャストとしてデリヘル嬢を経てM性感へ。有名店であっという間にトップランカーに駆けあがり、人気YouTubeチャンネル「ホンクレch」で人気を不動のものにする。グラビアデビューや地上波TVに出演するなど活躍の場を広げ、2021年10月には自身がプロデュースする『優しいM性感 五反田』をオープン。
この記事は「後編」です。
人気絶頂の風俗嬢&YouTuberだったすーちゃん。今までとは全く変わってしまった環境に心身が追い付かず、人気チャンネル「ホンクレch」のメンバーから脱退。以前からやりたかったお店のプロデュースに着手し、ついにオープンを迎える。一般的に現役嬢としてはタブーとされる結婚の話や、既存のルールにとらわれない「自由に働ける環境」について堂々と語る姿は、清々しく、そして頼もしく感じた。
前編はコチラ
全ての人たちに『優しいM性感』を|店舗プロデューサー・プレイヤーすず~前編~
ご新規様をとりこぼさない高い接客レベルを目指す
直近の目標としては、まず在籍の女の子全員新規を取りこぼさないような接客レベルに持っていきたいんです。私が面接をして「売れる」と思う子だけを採用していますが、あとはやはり技術。
私は今もプレイの幅を広げるために外部講習を受けているんです。でも講習はあくまでも参考書。そこからどう応用を広げていくかは自分次第です。
講習はもちろんしっかり行いますが、技術を上げる近道はやっぱり場数しかないんですよ。
とにかく接客につく機会を大切にし、指名を返すこと。指名客で埋まるようになれば、収入が格段に上りますし、さらにお客様がサイトを見て毎日「完売」の文字が出ていれば、予約も早く埋まるようになりますしね。
指名客が増えれば、接客もラクになるのは間違いありませんから♪
プレイは、オールマイティに何でもできればそれに越したことはないですが、経験によりできるプレイ、できないプレイはあって当然。そこはしっかりホームページに明記していきます。
うちの場合、ソフトはやさしい言葉責めや寸止め、前立腺マッサージ。ハードは罵倒やスパンキングなどSMに近い感じになります。オプションは聖水、オールヌードなど。もちろん、キスやフェラといった粘膜接触は一切ありません。
私はお客様と結婚。恋愛もご自由にどうぞ!
M性感の接客は、お客様に心を開いていただくことが重要です。まず知り合いになること。そして友達になり、恋人…まではなればいけど、恋人未満くらいの関係を目指します。
風俗店って、店外禁止、お客様との連絡先交換禁止っていうところが多いけど、どうぞご自由にって思います。私も実際、結婚した人は、お客さんだったんですよ(笑)
最初は言い方は悪いですけど「太客」(笑)。お泊りコースで予約をしてくれるようになったのですが、その時はもちろん、決められたルールの中でしかプレイをしていませんでした。
でも、一緒に泊まっていた時、私がうっかり寝てしまったことがあったんです。焦って必死で謝る私に「気にしなくていいよ。疲れてるんだろうから寝ててくれて構わないよ」と。
そのあたりから居心地が良くなり、次第に私のほうからお客様としてではなく、一人の男性として好意を持つように。この人が好きだ、と思った時「もうお店に来なくていいよ」って言いました。
お客様との恋愛を禁止っていっても、好きになることもあるだろうし、それを止めるのはナンセンス。もちろん、お店のルールがある以上、誰でもそういった接客をされては困るし、そんな噂が広まれば他の女の子にも迷惑がかかります。だから、その一線を越えるには覚悟をもってほしいですね。
あとは、移籍する時に、自分のお客様を連れていくのは当然だと思っています。もちろん連絡先交換が難しかったり、お店がお客様を連れて退店するのを禁止している場合は別ですが。
そういった理由がなければ、お客様を掴むのも、幸せを掴むのも、全ては自分の努力。お店としても、頑張っている女の子、今まで頑張ってくれた女の子へのサポートはしっかり行っていくつもりです。
腕が動かなくなるまで続けたい。その時に何が残せているか。
女の子が気持ちよく働くための条件として、メンタルケアは欠かせません。私も現役時代、周りと話さず孤立するタイプでした。悩みを相談する人もいなくて、メンタルにきたこともあります。
本来内向的なタイプの女の子でも、全然喋らないような子は、そもそも接客業なんて選ばないし、「この人大丈夫かも」って信頼をしたら、絶対喋るんですよ。心を許せる相手がいないだけなんです。
彼氏のこと、整形こと、ホストのこと。楽しいこと、辛いこと。いつでも頼ってほしいし、ちょっとした世間話でも、気軽に話せる存在になりたいですね。
私が結婚の話をカミングアウトしたのは、隠していることが窮屈になったから。本指さんが離れていく覚悟はしていましたが、蓋を開けてみたら去ったお客様はふたりだけ。仲の良いお客様からは、むしろお祝いをしていただいたり。
今までの自分は間違っていなかった。いい接客ができていたんだ、と嬉しかったですね。
私はM性感の仕事が大好き。この先、自分の腕が動かなくなるまでこの仕事を続けたい。大げさに聞こえるかもしれないけど、引退をする時までに、自分が学んできたものを全て業界に置いていきたいって思うんです。
だから私が予約完売で埋まるようになった技術、ノウハウは惜しみなく伝えていきます。
たくさん悩み、もがき、苦労もするでしょう。でも、共感してくれた女の子、お客様と、このお店を大事に育てていきたいんです。
みんなの想いと愛をいっぱい詰めた『優しいM性感』。今後をあたたかく見守っていただけたら嬉しいです。