2020年12月10日 更新

ホンクレch★風俗嬢YouTuberの魅力に迫る #後編「誕生秘話と今後の夢」

ホンクレch

前編では、まりてんとすーちゃんの生い立ち、経歴をご紹介し、大反響!

ホンクレch★風俗嬢YouTuberの魅力に迫る #前編「ふたりの経歴と出会い」


今回の後編では『ホンクレch』の誕生秘話や、制作についてのエピソード、今後の夢などを語っていただきました。

まだまだ「風俗嬢」としてできることがある

ホンクレch

ではいよいよ本題に入りましょうか。まりてんが会社員を辞めた理由は現役復帰をしつつ「YouTuberになるため」ですよね。なぜまたYouTubeに目をつけたのでしょう?
今って、店舗が広告を出して女の子を売りこんでいくというよりも、女の子自らがTwitterなどで発信、売り込んでいくという流れになっていますよね。キャバ嬢はYouTubeで何万、何十万人というチャンネル登録者数を持つ方がいるのに対し、風俗嬢はまだまだ。私たち風俗嬢も、もっとできることがあるだろう、と思ったんです。
目的としては、自分を売り込む手段だったり、集客のひとつという感じですか?
というよりも、私はずっとお客様を引き連れてお店を移籍しているし、すーちゃんもそうですが、個人的な集客に関してはすでに飽和しているんです。どっちかというと、YouTubeを通じて新たな繋がりができたり、そこに雇用が生まれたり、ということに期待をしています。雇用というのは、マネージャー業務のような内部採用をはじめ、今後私が裏方にまわり、他の誰かを前に立たせるみたいなことを考えて、YouTubeを始めました。
まりてんのお店を3ヶ月で辞めて、M性感で働いていたすーちゃん。ふたりが再会したきっかけは?
Twitterでお互いフォローし合っていたんですよ。「今度飲みましょう」って、私から誘ったんですよね。それが1年前くらいの話です。まりてんは、もう前のお店を辞めていたみたいだし「どうせゴタついて辞めたんだろうな。ゴタついてる同士いいじゃん!」って(笑)

ホンクレch

久々に会ったすーちゃんは、以前と雰囲気が全然変わっていたんです。前は不思議ちゃんだったのに、すごくしっかりしていてびっくり(笑)。仕事の話をする時も楽しそうだし「生き生きしてるな」と感じました。その時は私が『贅沢なひと時』に入店したばかりの頃ということもあり、YouTubeの話には全く触れず、稼働はもう少し落ち着いてから、と思っていました。
そこから、すーちゃんに白羽の矢が立ったのはいつなんですか?
改めてYouTubeのコンセプトや内容を考えている時、ひとりでやるのは違うな。誰か相方がいたほうがいい、と思っていて。いろいろな人を考えていたんですけど、何かピンとこない……。そんな時、「そういえば、アイツがいる!」と、すーちゃんを思い出し、LINEをしたんです。「一緒にYouTubeやる?」「やる」。あっけないくらいの即答でしたね(笑)
私は全然後先のことは考えないタイプなんです。いろんなもの捨てて来てるんで、失うものは何もないし!説明されたかもしれないけど、その時は全くコンセプトとかも聞いてなくて(笑)、ただ楽しそうだなと。内心は「半年くらいで終わるんじゃないか」くらいに思っていたし。えへへ。
えーっ!(爆笑)
みやねぇ
まりてんが求めていた「相方像」にすーちゃんは合致していたわけですね。
そうですね。絶対条件は、風俗業界を楽しんでいる子でした。業界外の一般の方からすると、風俗嬢は事情があってイヤイヤ働いているとか、ネガティブなイメージが付きまとっていると思うんです。だから、楽しく働いていることを伝えることで、イメージを変えたいというのはありました。あとはビジュアル(笑)。やっぱり華が重要なので。

『ホンクレch(本指になってくれますか)』の由来について

ホンクレ

たくさんの案を出した中から、最終的にすーちゃんが選びました。風俗用語を入れたかったんですよ。ただ、YouTube的に直接的な風俗の話はNGなので、間接的にわかる用語を並べていったんです。その中に「本指」、というのもあって。『本指になってくれますか』は『ホンクレch』って略しやすかったし何かアイドルっぽいし(笑)
みやねぇ
結果的にキャッチーで、いいチャンネル名になりましたね。
番組名が決まってから、後付けで考えたことなのですが、「本指」っていうのは2回目以降のお客様にしかあり得ないですよね。私たちのチャンネルも、2回目、3回目と「繰り返して観たい、また会いたいな、と思ってもらえるような番組にしたい」というメッセージ性を込めています。
私、それ好き。そのメッセージ性いい♡
みやねぇ
かなり忙しそうですけど、動画は今もおふたりで編集されているんですか?
いえ、すーちゃんがやっていた時期もあるのですが、今は外注です。アップの本数も多いし、とても自分たちではキャパオーバーで。クラウドワークスなどを利用して、安価で作ってもらえるところに発注しています。私たちはディレクション、確認作業のみですね。都度違う方に発注してもクオリティがブレないよう、何分に1度サウンドを入れる、使用カラーはこれ、などホンクレルールのテンプレートを作り共有しています。
今は、マネージャーさんも採用できたので、業務の負担はかなり軽減されましたね。外部とのやりとりや宣伝、とりまとめなどを手伝っていただいています。

ホンクレch

みやねぇ
それにしても10か月で5万3千人のチャンネル登録。まさに風俗業界のアイドルになりつつありますよね。
本当に5万人ってびっくりです。最初はビジュアルがかわいく見えるようなアングルや、構成にしたら、男性ユーザーが大半になりました。今後はもっと女性に受けるような内容にしていこうと考えています。
驚いたのは、女性でも、全く風俗に関係ない一般のOLさんや、専業主婦の方がコメントをくれるんですよ。「ふたりが楽しそうなのでいつも楽しく観ています」とか、「知らない世界が見れて楽しいです」とかね。
業界外の女性が応援してくれるのは意外でしたね。女の子だけのオフ会を開催した際も業界外の女の子がたくさん!風俗業界のイメージアップを図りたいというのは目的のひとつだったので、そこは成功してるかな。
みやねぇ
この先のビジョンですが、目先はどんな計画ですか?
あと半年、1年くらいは、まだふたりで頑張れることがあるので、まずは目先のことに注力。その先は、やはりいつまでも私たちが前に出ているのも違うと思うし、風俗嬢でいるのも、長くてあと2、3年だと思うんです。当初の目的にも掲げていた「自分たちが裏方に回って番組を盛り上げていく」「誰かをプロデュースする」といったビジネスが考えられますね。動画を作るとか、Twitterのアカウントを育てるっていうスキルも身についてきたと思うし。
番組の知名度がもっと上がれば、ホンクレchを女の子自ら宣伝する場として利用する、みたいなこともできますしね。とはいえ、風俗業界で知名度があがったとしても、狭い業界です。番組を育てていくためには、風俗業界だけに縛られず、違う業界ともどんどん接触を持っていく必要があるんです。
みやねぇ
なるほど。「セルフプロデュースの場」を提供したり、ノウハウを活かしたビジネス展開ということですね。
それこそ、こうした取材やテレビなど、有名になるためには自分たちが露出していかないと。風俗嬢ってまだまだ前に出ていく機会もないじゃないですか。前は、AV女優の飯島愛さんが積極的にテレビ番組に出て、認知度を高める突破口を開いたように、私たち風俗嬢も、もっと前に出ていかないことには裾野も広がらないので。
この先、どんな展開になるかはわかりませんが、根底にあるのは、ふたりとも本当に風俗が好きだということ。そこは曲がらないですね。
ただ、コンテンツを作るとなると、自分が楽しいだけでは人は振り向いてくれない。「業界をこうしたい、みんなのためにこうしたい」といったビジョンがないと、周囲は背中を押してくれないので、その部分は大事にしていきたいですね。

風俗が好き。人間の内面を一番知れるから。

ホンクレ

みやねぇ
おふたりが、そこまで風俗の仕事が好きだと言える理由って何なんでしょう?
私の働くM性感は、女の子がお客様を責めるんですけど、最初は「楽しいおもちゃだな」くらいに考えていたんです。でも、M男さんって、繊細でほんとにほんとに優しい。多くの方に関わると、楽しい話だけでなく、その方の過去の闇の部分や、性癖に至った経緯まで打ち明けてくれて。しかも高いお金払うのに、主導権は女の子に丸投げ。これって、信頼関係がないと成り立たないじゃないですか。それに気づいた時「あ、この仕事って、すっごい楽しい」って思ったんですよね。
私は、やっぱり元々人間臭いこの業界が好きなんですよね。ピロートークで聞ける本音とか、私だけにしか見せない顔を見せてくれる。何度辞めても、結局戻ってきてしまう(笑)。自分が辛い時も、お客様に助けられた部分もたくさんあるし、そろそろ私も風俗業界のために恩返ししたいって思っているんです。
みやねぇ
今、ホンクレだけでもかなり忙しいと思いますが、本業の出勤ペースってどんな感じなんですか?
私は15日以上は出るようにしています。まりてんのが忙しいよね。ホンクレも出勤も。
私は20日出ていて、昨日も実はホンクレの作業で貫徹(笑)。今、ホンクレは週3回の配信、生放送を週に1度。その企画や構成、上がった動画をチェックして。これはふたりの共同作業。私はデザインや動画の構図なんかを作成しています。。すーちゃんはオフ会やグッズを担当。元々地下アイドルが好きだったようで、いろいろ詳しいし、手先が器用なんですよ。
小さい頃の夢がアニメ会社の3Dクリエイターだったんです。絵が下手で諦めましたけど(笑)。だからテレビ局に入ったというのも少しあるかも。あ、あと梱包とか、ちまちました作業も好きです。
そうそう、私、そういうの苦手。結構、得意不得意が逆転しているんですよね。

グッズ販売も好調。チェキがホンクレの原動力?(笑)

みやねぇ
グッズといえば、フォトブックも販売したとか。
そうなんですよ~。もう、ほんとこの年齢でチェキはヤバイって。制服着てるし、まじでキツイ!(笑)
まりてんはチェキに関して「キツイ、ヤバイ」ばっかり言うんです(笑)。ちなみにチェキはフォトブックにつけて上乗せ販売しているんです。アイドル商法(笑)。私たちお金がないんで、グッズやイベント収入がかなり重要でして。

ホンクレch

みやねぇ
え~、お金がないってどういうこと?(笑)5万人以上の登録者数があるし、YouTubeの広告収入でもかなり潤っているのかと(笑)
それ!お客さんにも「すーちゃん、そんなに稼いでどうすんの~?」とかよく言われるんですけど、全然!広告収入もあるにはありますが、動画編集や企画にかかる出費のほうが多くて。
事情を説明すると、今YouTubeの規制がかなり厳しくて、風俗ネタは一切収益がつかないんです。だからYouTuberとして相当稼いでるんじゃないか、って思われそうですが、初期費用からするとまだまだ赤字です。
みやねぇ
確かに言われてみたら広告が少ないかも。グッズやイベントの収益は今のところ順調なんですか?
このフォトブックも100部売れたんです!チェキつきで4000円(笑)。イベントも開催しているので、コアなファンが増えてきて。いい流れです。うんうん♪

ホンクレch

みやねぇ
すごい!4000円は高いと思ったけど、アイドルのサイン入りチェキを本人から買えるなら超安い!(笑)
外注するとお金がかかるので、フォトブックのデザインは私が担当。仕事の合間にデザインして、レタッチして。本当にグッズがホンクレの経済を支えているんです。1stフォトブックが出たばかりですが、今後まだまだ続く予定です。皆さん、ご購入よろしくお願いします(笑)
みやねぇ
本当、聞けば聞くほど、おふたりの勘というか、センスの良さに驚いちゃうなぁ。
単純に「面白いこと」が出来ているのかな、と思いますね。YouTubeで違うお店の風俗嬢が、ワイワイ楽しそうに番組を作るって今までなかっただろうし。目新しさがあるのかもしれません。でも、これだけの頻度で動くって、ふたりでやるのは結構難しいかと。時間を合わせるだけでも大変だし、同じ方向を見ていないと無理だよね。
うん。なかなかできないと思う。いい距離感だし、ふたりとも仕事人だから、感情的にならないし喧嘩にもならない。正反対な性格なのに、最後は話が綺麗にまとまるよね!

手探り状態から明確な未来へ。ホンクレの快進撃は続く

ホンクレch

みやねぇ
それぞれ、改めて一緒に番組を作ってきて、お互いをどう見ていますか?印象は変わりました?
一緒にやろう、と声を掛けた時から、ぐーーっと伸びてきた。すごく変わりました。
うんうん!ほんと!磨いてもらった、っていうか。まぁ私は光る原石でもなんでもないんですけど、あえて言うなら、そのへんの石ころから綺麗な石にしてもらいました。まりてんは、とにかく優しいんですよ。なんていうか、優しくてちょっとおせっかいで。
おせっかい…(笑)

ホンクレch

私が最初言ったことを一度全部受け止めてくれるんです。すべて聞いたいうえで、意見をくれる。行動力もすごい。だからめちゃくちゃ尊敬しています。私は、前に動画でも話したことがあって、思わず動画内で泣いちゃいましたけど、ホンクレをやり始めてから本当に人生が楽しくなったんです。大げさに聞こえるかもしれないけど、生きてる楽しさを感じて、精神がすごく安定しました
みやねぇ
その動画観ましたよ。もらい泣きしそうでした。何でそこまで思えるようになったんでしょう。
ただ動画を作るだけでなく、プロジェクトに向かって明確な目標ができてきたからかな。見えないものが見えてきて、手探りをしながら、少しずつ光が見えてきた感じ。本当にまりてんのおかげだし、肝の大きさっていうか。
肝の大きさ!?それを言うなら器でしょ!(爆笑)

ホンクレch

みやねぇ
すーちゃん、顔!(笑)さっきからちょいちょいボケツッコミがありますよね。本当にいいコンビ!
私は、今までずっとアンチが多かったし、慣れていた部分もあります。人前に出るっていうのは叩かれることも多くなります。そんな中、ここに飛び込んできてくれたのも嬉しかったし、予想の何倍もの動きをしてくれていて感謝しています。頭の回転が速いんですよね。最初は私がお膳立てをして、そこにすーちゃんを置く、みたいな感じで進めていたんですけど、今はふたりで一緒に作ってる!って実感します
みやねぇ
ホンクレchは多くの人に様々な影響を与えそうですね。
風俗嬢のキャリアを生かしたセカンドキャリアというと、講師やエステなどがありますが、その他ってなかなか見えていないですよね。こういうYouTubeをやったり、その先のビジネスだったり、今までとはちょっと違う、セカンドキャリアの道筋の見せられたらな、とは思いますね。
今は男性のファンのほうが圧倒的に多いですけど、風俗嬢の方にも見てほしい。待機中とかに動画を見て「まりてんとすーちゃんが、なんか楽しいことやってるな。ふたりも頑張ってるから私も頑張るか」って、少しでも思ってもらえたら嬉しいな。心の隙間に、ちょびっとだけでも入り込めたらなって。
みやねぇ
今回話を聞いておふたりの真剣さに正直驚いています。もっと「楽しい」だけを追求している感じかと思っていました。
もちろん、自分たちも超楽しんでいます。でも「楽しくやろう」だけじゃ続かないよね。ノリだけじゃ無理!
続かない続かない。あとふたりとも大人じゃないと無理だよね(笑)
私たち大人ってことか!(笑)

ホンクレch

みやねぇ
ホンクレはふたりにとって、仕事?趣味?どんな感覚なのでしょう?
心の底から楽しいと思えるのはもちろん大事だけど、趣味というより「仕事」かなぁ。仕事といっても、キャストとは違う。風俗嬢ではあるけど、本業とホンクレは別。伝え方が難しいですね。
私も「仕事」だな。どっちかっていうと未来の居場所を作っている感じ。風俗嬢の先にある未来に向けて。
そうそう。風俗業界と、自分たちの未来に向けた壮大な自己投資中みたいな。だから未来のためにチェキを売るんです!(笑)

ホンクレch

ジャーン!どや!

取材を終えて

前・後編に渡ってお届けした今回のインタビュー。まりてん、すーちゃん、そして『ホンクレch』の魅力が伝わりましたでしょうか。

勘の良さを武器にマイペースで勢いよく進むすーちゃん。一方、まりてんは経験値や分析も取り入れロジカルに物事を進めるタイプ。違う個性のふたりが、それぞれの強みを生かし、着実に成長しています。

露出が増えることで「風俗嬢は前に出るべきじゃない」「仕事なんて楽しいわけがない」などと言われることもあるそうですが、ふたりの本心は、このインタビューのとおり。明るくて、元気で、かわいくて、努力家で、クレバー。そして何よりも仕事に愛着を持ち、風俗の未来に向けて一生懸命向き合っている。

業界のアイドルとして、イメージアップの救世主として。今後どんな活躍を見せてくれるのか、楽しみにしたいと思います。

それにしてもふたりの息が本当にぴったり!漫才のようなノリに何度も笑わせてもらいました。やはりタダモノではない!(笑)

サポータープロフィール

みやねぇ

みやねぇ

  • みっけStory編集部

風俗キャストをサポートするWebマガジン「みっけStory」編集長。生粋の江戸っ子で、情にもろいタイプ。路上で拾ったじいさん猫が宝物(→18歳で昨年天国へ…)。お酒と美味しいパンは正義♡趣味はマラソンと阿波おどり。ともに歴12年。最近は筋トレにハマってます。三角筋と大円筋好き♡

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