2019年5月に記念すべき第1回が開催された、業界初!?FENIX JOB主催【風俗転職フェア】。男性求人媒体の企画のため、当然男性求職者の割合が多かったのですが、女性求職者の姿も!
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2回目のフェアは2019年10月26日(土)開催。スタッフだけでなく新たに「講師」のカテゴリも新登場。風俗キャストとして活躍してきた女性のセカンドキャリアを応援すべく、みっけも全面的にフェアへの協力をしていきます。
今回は、5月に行われた【風俗転職フェア】がきっかけで、スターグループに入社した高橋愛さんにインタビュー。かつて風俗経験を持ち、その後は昼職へ。しかし、同じことの繰り返しで成長のない日々を変えたいと、フェアに参加したそうです。
新しい世界に飛び込み、イキイキと働く彼女の笑顔は、やりがいと希望に満ちあふれていました。
30歳で芸能界に終止符。やりがいある新天地を求めて。
芸能界入りを目指していた私は、高校卒業と同時に地元広島を離れ、東京へ。24歳までオーディションを受ける日々でした。そのため正社員として働けず、アルバイト生活。飲食店のほか、風俗で4~5年働いた経験があるんですよ。業種はオナクラとエステ。この時は「お金のため」と割り切って働いていたので、風俗業=楽しい、という感覚はありませんでした。そこで働いていたスタッフもギラギラというかチャラチャラというか(笑)。当時はそれが普通と思っていたので、淡々と働いていましたね。
その後、地道なオーディション活動が実を結び、事務所と契約をすることができました。ライブで歌をうたったり、舞台に出演するところまではいったのですが、特に売れるわけでもなく鳴かず飛ばず。年齢的にも、これ以上続けるのは厳しいと判断し、芸能活動に終止符を打ったのです。
初就職は、男女のマッチングをする会社での内勤スタッフ。過去に同様のサービスを自分で利用したことがあったので「私にもできるかな」という理由だけでした。なにせ職歴がないから、仕事を選ぶ選択肢もない。身近なところで思いつくものがこの仕事しかなくて。
ここは人間関係が最悪だったのですが、はじめての就職だったこともあり「すぐに辞めるわけにはいかない」と、なんとか1年半耐えて退職。その後、コールセンターに勤務。最初は契約社員で、自分に合えば正社員へという流れだったのですが、とにかく毎日が同じことの繰り返し。「もっとやりがいのある仕事がしたい」と、契約期間を終えたら転職しようと考えていました。
心に響いた「あなたならできます」の一言
【風俗転職フェア】を知ったのは、風俗業界で何か仕事があるのか探している時に、たまたま告知記事を見つけたんです。この業界を選んだのは、前職同様「自分が知っている世界で、自分にもできそうなこと」だったから。社会人経験があればまた別なのでしょうが、やはり、それなりの年齢で、社会経験が乏しいってすごくハンデを感じます。
フェア当日は男性が多かったですが、参加企業には女性スタッフがいるブースもあったし、女性が行っても特に居心地の悪さなどは感じませんでしたね。
いくつかブースをまわり、話を聞き、不安だった点はクリアになりました。特に「風俗スタッフは休みなしで労働環境も過酷」というイメージがありましたが、想像とは異なり、断然まとも(笑)。会場を後にする時には、自分のなかで「ここで働く」という覚悟ができていましたね。
最終的に、こちらから連絡をしたのはスターグループだけでした。決め手は、ブースで面談をさせていただいた佐伯店長(池袋痴女性感フェチ倶楽部)の一言でした。
「私はまともな社会経験もスキルも知識も何もない。それでも、やるなら上を目指したい」と言った私に「大丈夫ですよ、あなたならできますよ」と。
この一言が心に響きました。
「私はこんな前向きな言葉で迎えてくれる、この会社で働きたい」。
ポジティブな気持ちにさせてくれる『スマイルルール』
フェアから約2か月後に入社。最初はアルバイトからのスタートです。
まだ入社して間もないため、覚えることがたくさん。お客様からの電話も、予約を受けるだけでなく、その前後の仕事がすごく多いんですよ。例えば出勤時間に合わせて無駄のないように予約を入れるのも大事だし、女性へ渡すお客様情報も漏れなく正しく。送りの配車手配や、サイトの更新など、見えないところでたくさんの仕事があることを初めて知りました。
仕事で大きなミスはまだないですが、うまくできないことはあります。そんな時、普通だったら「何故そうなったのか」を問い詰められそうなものですが、佐伯店長の場合は「今後どうすれば改善できるか」といったアドバイスが中心。私の気持ちを考え、常に前向きな言葉をかけてくれるんです。本当にポジティブな気持ちになれるので毎日が忙しくもあり、充実しています。
スターグループに入社してみて、業界が風俗というだけで、普通の会社と変わらないな、と感じています。むしろ、巷の小さな会社より、規模も福利厚生もしっかりしているような気がします。働いている人たちもクリーンですしね。私が昔出会っていた「ザ・風俗」みたいな人は皆無です(笑)
どんなにやる気があっても、仕事が好きでも、人間関係が悪ければいい仕事なんてできないですよね。私が好きな会社の取り組みで『スマイルルール』というのがあるんです。業務連絡などもメールで行うことが多いのですが、必ずひとつ「絵文字」を使うことがルール化されているんです。厳しい指導でも、相手を気遣う気持ち。
そのほかにも「できない、無理、不可能などのマイナス発言禁止」といったルールもあります。だから、会社がいい雰囲気なんだと思います。
早く仕事を覚えて、女性ならではの観点でケアをしていきたいですね。
もしも風俗業界で、今後スタッフとして働きたいなら、複数の企業の話をまとめて聞けて、比較検討ができるフェアは本当におすすめです。風俗は、働く側にも利用する側にも、細心の配慮が必要なデリケートな仕事だけに、思いやりや気遣いは必須です。人として当たり前のやさしさがあれば大丈夫。将来に悩んでいるなら、経験を生かしてスタッフにチャレンジするのもありですよ!