地味なデリヘル嬢が不動のナンバーワンである謎
ひとみ嬢(仮名)は、僕の知人が運営するデリヘル店でかつて不動のナンバーワン。顔は……まぁ、美人の範疇だろうか? ただ、オーナー目線で見れば、風俗業界には彼女よりきれいな人など無数にいる。体型も、ごく平均的。雰囲気も人当たりも、可もなく不可もなく……といった地味な印象だった。
まぁ、稼いでくれるすごいありがたい人材やから何の文句もないねんけど。
この事務所であの子とチラッと話した時に、感心したことがあってな……。
僕は、一見地味なひとみ嬢がどうしてナンバーワンになれるのかを知りたくなって、彼女に声をかけてみた。そして、彼女の驚くべき正体を知ることになった。
ひとみ嬢は「まじめで清楚そうな女の子のほうが稼げる」ことを知っていた
気の弱い男性は、まじめで清楚そうな女の子にしか、よぉそんなことせえへんって。
風俗に来るお客さんは、そりゃ痴漢する人に比べれば全然健全やけど、でも同じ「男」ですやん? ってことは、おとなしそうな雰囲気の方が喜ばれる確率は上がるんちゃうかなって(笑)。
それを聞いた時の衝撃は、小さいものではなかった。
つかみどころがないナンバーワン嬢の正体は、実は「頭脳派」だったのだ。しかも、演出はそれだけではなかった。
まじめに似つかわしくないアイテムでギャップを演出
香りがキツ目の香水は既婚者さんにNGやろうから、そこはほんまに細心の注意を払って、「ほのかに甘いこの匂い→ひとみを思い出す→来店……」っていうサイクルをあざとく狙ってますね(笑)。
柔軟剤とかシャンプーとかコンディショナーにはこだわってるし……。
女のプライドや流儀が人まねの邪魔をする!
でも、ひとみのそんな能力に気付かんとは、私、オーナーとしてうかつやったわ~。私自身、現役のころは結構「素の自分」で稼いでたタイプやから、演出力全然やもんな(笑)。ちょっとあの子に教えてもらって、彼氏作るのに役立てよう!(笑)。
清楚×セクシー。男は女性の「ギャップ」に弱い
清純派女優や地方局の女子アナなど、一見清楚でまじめに見えるタイプの「セクシー」は大いに注目されます。そうした女優の「入浴シーン」を盛り込めば視聴率が上がり、「隠れ巨乳」の女子アナがグラビアを飾れば雑誌が売れるというわかりやすい現象が起きます(笑)。
その理由は、男という生き物があまりにスケベで女性の「ギャップ」に弱いからです。
それを「痴漢に関する統計のニュース」から仕事に生かしてしまったひとみ嬢は、鋭い洞察力をもっていたというわけですね。
素直さが成長の鍵! 「自分流」は結果を出してから
風俗業界に限った話ではありませんが、結果を出している人の「助言」や「方法論」を素直に受け止める「器」がないと、その人は成長しません。コトの最初から、自分流をずっと通して成功する人は、ほんの一握りです。要は仕事のコツをつかむまでは、「素直さ」が一番の武器になるということですね。
そして、つかんだコツを自分でさらに進化させ、応用してゆけば、教えを乞うた誰かの極意は、いつしかあなた自身のものになる……。そう考えれば、ひとみ嬢の言うことを実践しなかった周囲の子たちは、もったないことをしていたのかもしれませんね。